2016/04/11

『医療崩壊』と『メディア戦略』 世の中を動かすには『ワイドショーに出ないといけない!』その1



●上昌広医師の講演の記録 世の中を動かすには『ワイドショーに出ないといけない!』


さて、私が 宋美玄氏のメディアへの進出と、上昌広医師の『メディア戦略』が関連があるのかもしれない、と思うのは、理由がある。こちらはネットで公開されている、上医師の講演会のお話をまとめたPDF。


上医師は講演の前半で『医療崩壊』を社会問題化させたエピソードを紹介している。当時参議院議員だった舛添要一東京都知事に相談した時に、こうアドバイスされたそうだ。「世論を動かすにはワイドショーに出ないといけない」。それ以来、どうすればワイドショーに取り上げてもらえるか試行錯誤したという。


つまり、上医師の活動の原点は、「ワイドショーの視聴者や女性週刊誌の読者層を、どうやって取りこむか」だったのだろう。だから、「とくダネ!」のコメンテーターとして活躍する宋医師を見ると、どうしても上医師が私の頭に浮かぶのだ。


●ええっー!お医者さん達が、そんなことまで研究しているんですか!


私は上医師の講演を実際にきいたことがある。2011年、夏の初めだった。その時のテーマも『メディア戦略』で、この講演の内容によく似ていた。 


私はあの時以来ずっと考えてきた。上医師のご専門の『メディア戦略』と、私的な政治活動である『ロビー活動』とは、一体どこが違うんだろう?だって簡単にいえば、「どうすれば自分達の主張を、政策に反映させることができるのか」ということだから。いつも「市民や患者のため」とおっしゃっていたけれど・・・。要するに、政策に反映させるために、私のように、活動してくれる市民が必要だったんじゃないのかな?


ちなみにメディア関係者に上医師の講演の内容を話すと、「ええっー!お医者さん達が、そんなことまで研究しているんですか!」と絶句する。


それでは、いつものように記録に残すために、文字におこしておこう。今後本当に貴重な資料になるかもしれない。大野病院事件や医療崩壊についての部分を引用させていただく。


◆  ◆  ◆


月刊セミナー 187回 現場からの医療改革 東日本大震災の影響
https://ikss.net/about_ikss/pdf/187.pdf



●『周産期医療の崩壊をくい止める会』とは


私が福島県との関わりを持ったのは、福島県立大野病院事件が最初です。2006年の2月に、今、南相馬市に除染に入っている亀田総合病院の鈴木真産科部長から電話を頂きました。その電話で、彼の友人である加藤医師が逮捕されたというのです。この加藤医師は、福島県立医大の産科スタッフで、福島県の大熊にある大野病院の産科部長でした。当時、私は恥ずかしながら、民事事件と刑事事件の区別がはっきり分かりませんでした。


● 前文部科学副大臣の鈴木寛氏「医療界は大騒ぎしないといけない」


しかし、我々の研究室で客員研究員を務めていた前文部科学副大臣の鈴木寛さんは、「これは大変なことで医療界は大騒ぎしなければいけない」と言いました。普通の人からみると、刑事事件というのはその業界の壊滅を意味するものだからと。確かに、福島県は佐藤栄佐久知事とか、木村守江知事など、立て続けに知事が逮捕されています。そこで、私たちは電子署名活動を始めることにしたのです。


写真に写っているのは、湯地晃一郎君(東大医科研)とナビタスクリニック立川の久住英二君です。彼は今、規制改革会議の委員などもしており、ワクチン問題や無過失保障に取り組んでいます。


●電子署名から無罪判決へ


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署名活動の午前1時くらいに、福島県立医大の故・佐藤章教授に電話をしました。そのとき佐藤教授から出たのが「初めて医療界から助けてくれるという声が私に届きました」という言葉でした。びっくりしました。いろんな団体が声明を出していたのですが、直接コンタクトを取っていなかったのだと。その後の経過は、皆さんご存知の通り、加藤医師は無罪になりました。


2006年3月17日、当時の川崎厚生労働大臣に佐藤章教授が6520名の署名を提出しました。その時、亀田総合病院の鈴木部長、北里大の海野教授とともに、衆議院の議員会館で記者会見を行いました。

(略)

●舛添要一東京都知事のアドバイス 「世論が動かないと国会議員に頼んでも駄目 今回はワイドショーに出なきゃいけない」


この時、私は久し振りに舛添さんと再会しました。舛添さんは、私が東大の教養学部にいたときの指導教官のお一人です。彼は産婦人科には物凄く関心をお持ちです。舛添さんは、「世論が必要だ、相手は警察と検察だけではない。」とおっしゃっていました。世論が動かないと、国会議員に頼んでも駄目なのだというわけです。その意味で、今回はワイドショーに出なきゃいけないのだと。これが政治家の嘘・偽りのない感情だと思います。


続く

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