2016/04/11

『医療崩壊』と『メディア戦略』 世の中を動かすには『ワイドショーに出ないといけない!』その2



●きっかけはフジテレビ! 福島県安積高校出身のフジテレビプロデューサー


私はワイドショーなどといってもよく分かりませんでした。その業界に一人だけ知り合いがいました。私の東京大学の剣道部時代の2年先輩で、福島の安積(あさか)高校出身、当時、フジテレビのプロデューサーです。彼に卒業以来、十数年ぶりに電話をしたら、それは難しいと断られました。2006、2007年は、医者と弁護士と官僚を叩くメディアの流れがあると言うのです。


とはいえ、地元の福島でもあるし、後輩の言うことだから、スタッフくらい派遣してやろうということになり、女性スタッフと、私の研究室で約5時間話をしました。話をした後、その方が「問題は分かりました」と言うので、どう分かったかと聞くと、「これは、妊婦にとって問題ですね」と。


●メディアは医者のいうことじゃなく、市民の方が大事


一般メディアにとって、我々医療業界はどうでもいいけれど、妊婦にとっては重要だというわけです。そして、彼女が取材の旅に出ると言って出て行かれました。当時はテレビ局の方とお付き合いすることはほとんどなかったので呆然としていたら、4 ~ 5日くらいして電話が掛かってきて「先生、見付けましたよ」と。念願の妊娠をしたのに、この事件で担当の先生が閉院してしまって、ドクターがいない、妊婦さんを見付けて来たのです。


●『とくダネ!』の小倉 智昭さんの一言で『医療崩壊』が時代のキーワードに


テレビというのは、こういう問題が凝縮された一例を見付けて来るのだと。その放映がこれです。小倉さんが、どうなっているのだとコメントしています。


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●『現場からの医療改革推進協議会』


そうなると、ある年度から突然、医療崩壊という記事が増えるのです。医療崩壊という記事は、実は2007年から突然増えました。2007年~2009年まで、舛添さんが大臣をしている時から、足立信也さんが政務官をした民主党政権交代期までが、医療崩壊がキーワードになった時代です。最近こういうワーディングは減っています。


実は、このときの殊勲者は佐藤章教授です。佐藤教授は、福島県立医大の産科・婦人科の教授、東北大学の卒業です。私たちは今年の11月、第6回目のシンポジウムを開催します。


●元通産官僚の鈴木寛氏の持論 「霞ヶ関の弱点は審議会」


私と鈴木寛さんと志のある仲間とで、ネットワークを作ろうと。鈴木さんは、もともと通産官僚で、霞ヶ関の弱点は審議会だという持論をお持ちです。審議会は製薬協から1名、日本医師会から1名を選出し、それぞれの組織の論理を動かすだけだ。だから具体的な問題を解決するために広かれたネットワークを作ろうと始めました。


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高久史麿先生は私が大学院の時、東大の第3内科にいました。高久先生は、その時の先代の教授です。第1回から第6回まで、全部出席頂いています。


●「この携帯電話で直接お医者さんと話ができます」と面接官に言ったら、毎日放送に就職できた学生 


「現場からの医療改革推進協議会」には、早稲田大学でメディアを専攻した修士の学生などが参加しました。大学院で我々の研究室にいた学生です。現在、大阪の毎日放送に勤めています。去年の就職難の時に受かりました。面接で医療をやりたいといったところ、「君、医療なんてやったことあるのか」と言われたそうです。


それで「東大医科研の上先生のところでインターンをやっていました」と。「この携帯電話で直接お医者さんと話ができます」と。たぶん、これが効いたのでしょうね、採用になりました。今日もメディアの方がおられると思いますが、なかなか医師にすぐに電話しにくいものです。これくらいの世代だと気軽に聞けるので、ネットワークというのは面白いものだと思っています。


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続く



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