2016/04/15

『医療崩壊』と『メディア戦略』 世の中を動かすには『ワイドショーに出ないといけない!』その6


●私が『メディア戦略』に反発した理由


最後に紹介するのは、2010年6月6日の日本経済新聞の朝刊に掲載された『お産の悲劇に寄り添う 苦渋の日々を糧に』という記事。上昌広医師が講演で紹介した『周産期医療の崩壊をくい止める会』が無罪確定後にはじめた募金活動を取り上げている。


この記事は上医師の『メディア戦略』ではない。娘のために父が友人にお願いしてくれたのだ。


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父がお願いした時の様子は、『電気新聞』という業界紙のコラムに書かれている。同じ年の2010年2月8日に掲載された。


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私は父の友人に、報道関係者がいらっしゃると教えてもらったことはほとんどなかった。私が知らないところで娘のために頭を下げたようだ。父は利益相反にとても厳格だった。就職先がなかなか決まらない私を心配した会長が「それじゃあ、ウチの会社に入れたらいいじゃないか」と勧めて下さっても、すぐにお断りしたそうだ。


そういう父が頭を下げてくれた。


電気新聞のコラムを書いて下さった方も元日経新聞の方で、ご自分から「コラムで取り上げたいから資料を送って欲しい」とおしゃったそうだ。コラムに『周産期医療の崩壊をくい止める会』という名称があるのは、私が「私一人でやってきた活動ではないから入れて下さい」とお願いしたからだ。


●資源開発の最前線に女性はほとんどいない


アルジェリア人質事件が起きて、父の友人をはじめ、会社の方が何人も亡くなった。事件を扱う報道番組をみて、私は父の会社が戦場で仕事をしてきたことを知った。


今私は、ロハスメディア社の『救児の人々』から、インタビューを削除していただいたことや、上医師の募金活動から離れたことは、間違っていないと思う。遠い異国で散った命を思うと、『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』という本を出版する女性医師を応援する気持ちにはとてもなれないからだ。男女参画社会というけれど、資源開発の最前線で働く女性はほとんどいないそうだ。


●私の考える『社会貢献』


私が『メディア戦略』に反発するのはアルジェリア人質事件があったから。


私は、父の友人達が、どうして記事を掲載してくれたのか不思議だった。いくら友人のお願いでも、そんなことができるのだろうか。


事件の報道をみた時に理由がわかった気がした。


事件から私が学んだことがある。『社会貢献』とは、自分が所属する組織や自分を良くみせるためにするものではない。次世代のために、見えない貯金をすることじゃないかと思う。


続く



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