2016/04/21

『牧本事件』と『ロハス・メディカル』 その5


●吉野ゆりえ氏と『がん診療連携拠点病院機能強化事業』


吉野ゆりえ氏が牧本敦医師と各地で講演活動をしてきたことは、患者さんのブログをはじめ、あちこちに記録が残っている。こちらは吉野氏の母校、筑波大学で行われた講演会の記録。平成22年度がん診療連携拠点病院機能強化事業と記載されていることに注目していただきたい。つまり、吉野氏の講演活動を支援してきたのは『がん診療連携拠点病院機能強化事業』でもあったということだ。


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平成22年度がん診療連携拠点病院機能強化事業 『今をいきいきと生きる~「忘れられたがん」と闘う舞姫~』吉野ゆりえ氏講演会開催 筑波大学 質疑応答の様子

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講師の吉野ゆりえさんは筑波大学の卒業生でもあり,競技ダンスのプロ,世界的なトップダンサーとして国内外で活躍されています。2005年,「忘れられたがん」と呼ばれる「後腹膜平滑筋肉腫」に侵されていることを公表し,「サルコーマ(肉腫)センターを設立する会」を発足。6回にわたる再発や両肺転移切除手術を克服し,自称「世界一明るいがん患者」としてつづったご自身のブログ「いきいきと生きる」も発信されています。

当日は,院外159名,院内11名の計170名が参加しました。吉野さんの講演後,担当医である国立がん研究センター中央病院の牧本敦先生をお迎えして活発な質疑応答が行われました。


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●牧本医師には、米国テキサス州MDアンダーソンがんセンターに勤務経験がある


そしてもう1つ重要な事実。吉野氏が講演などで、必ずといっていいほど取り上げるエピソードがある。米国にある「MDアンダーソンサルコーマセンターの視察」だ。私も彼女の講演きいたことがあるが、「アメリカの医療機関に飛び込んで行くなんて、すごい!パワフルな女性だ」と感心した。


しかし最近、牧本医師の経歴を調べていてあることに気づいた。こちらが牧本医師の経歴だ。


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タウンカレッジ 講師紹介 牧本 敦 氏 
http://www.town-college.com/teacher_list/2012/10/post-34.php
日本での臨床研修後、より質の高い医療現場での研錯のため、米国テキサス州MDアンダーソンがんセンターヘ小児がん専門の研修医として2年間勤務。その時に得た経験と知識を日本のために役立てるべく帰国。国立がん研究センターにおける日常診療の傍ら、厚生労働科学研究班の班長や医師主導治験の治験調整医師を兼務し、目の前の患者さんのみならず、未来の患者さんに対しても「光」をもたらす活動を行っている。


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牧本医師には吉野氏が視察したという米国のMDアンダーソンに、留学経験があったのだ。


恐らく・・・吉野氏が視察した時に、現地との細かいやり取りや帰国後の報告書の作成など、裏方として支えたのは牧本医師なのだろう。そう思い、ネットを調べると報告書が公開されている。こちらがその報告書。やはり「内容監修 牧本敦」と小さく記載されている。吉野氏の講演をきいた時に、私はてっきり吉野氏がお一人で計画し実行したとばかり思ってしまった。事実は少々違っていた。


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MDアンダーソンがんセンターの概要と見学レポート - チームオンコロジー
日本のがん患者が見たMDアンダーソン(吉野 ゆりえ)
https://www.teamoncology.com/about/pdf/MDA_SpecialReport_Yoshino_Yurie.pdf

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写真は正直だ。先ほどの筑波大学の講演の写真をみた時に、私は牧本医師が沈黙する理由がわかる気がした。そして報告書をみた時に牧本医師のやさしさというか、誠実さを感じた。小児がんの治療一筋で生きてきたからこそ、患者さんに手をさしのべたのだろう。


続く

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