2016/05/09

モーニングCROSS - ひとこと言いたい! 田中康夫氏「子宮頸がんワクチン 新手の公共事業」その4

●田中康夫氏は村中璃子氏の発言に怒っている?


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田中氏の発言をきいていると、村中璃子氏に非常にご立腹のようだ。テレビだから押さえていると思うけれど、それでも言葉の端々から伝わってくる。


私は番組を拝見して、『福島県立大野病院事件』当時、ネットで話題を集めた、ある本が頭に浮かんだ。今、週刊文春などで活躍しているジャーナリストの鳥集徹氏の『ネットで暴走する医師たち』(2008年12月16日発売)だ。


●鳥集徹氏が『ネットで暴走する医師たち』で問題提起したこと 「ほんとうに『患者の権利』を重んじることができるのか」


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ネットで暴走する医師たち-鳥集徹  Amazon

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内容(「BOOK」データベースより)

ウィキペディア編集合戦、カルテ流出、2ちゃんねるで晒し者…相次ぐ病院事故!そのとき「医師専用サイト」で何が語られていたのか?『医療崩壊』著者・小松秀樹氏による取材回答文3000字掲載。医療を崩壊させたのは、医療事故被害者なのか?物言う患者は、「医療テロリスト」なのか?なぜ、医師と患者は対立してしまうのか?圧倒的な取材量で医療界の闇にせまる。

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この本はAmazonのレビューにあるように、発売当時、あちこちのブログで批判された。鳥集氏が医師専用掲示板に書き込まれた文章を引用し、出版したことが大きな理由だ。田中氏が今回批判している村中璃子氏の取材ほどではないにせよ、私も当時の鳥集氏の取材方法には、ジャーナリストとして疑問を感じていた。


ただ鳥集氏がこの本で問題提起したことは意義があると思うので一部引用させていただく。私は当時を知る者として、村中氏のような「ジャーナリスト」が生まれ批判を繰り広げることは想定内で、たいして驚かない。どちらかというと「JRのような高い公共性の求められる鉄道会社が、どうして乗っちゃったんだろう?」という感じだ。


田中氏は気づいていらして雑誌やテレビで批判しておられるのだろうか?非常に気になる。田中氏のこれからに注目していこう。


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ネットで暴走する医師達 <医療崩壊>の深部で何が起きているのか 鳥集徹 
第5章 ネット医師達はなぜ暴走するのか 全国医師連盟とネット医師



2007年12月、若手の勤務医を中心とする「全国医師連盟設立準備委員会」の結成を伝える情報が、医療系のメーリングリスに流れた。


翌年1月13日に東京ビックサイト(東京国際展示会)で開催された総決起集会の様子を伝える日経メディカル・オンラインの記事によると、著書『医療崩壊』で一躍オピニオンリーダーとなった虎ノ門泌尿器科部長の小松秀樹氏が挨拶に立ち、国の医療費抑制政策を厳しく批判してきた済生会栗橋病院副院長の本田宏氏が講演を行った。会場には、前長野県知事で作家の田中康夫参議院議員の姿もあったという。

(略)

同委員会がインターネットで結びついた医師たちによって組織されたことは、代表の黒川衛氏自身が日経メディカルオンライン(07年12月8月号)のインタビューで証言した通りだ。

(略)

08年6月8日、東京FMホールで設立集会が開催され、新組織は正式に「全国医師連盟」としてスタートした。設立集会では、大野病院事件の被告医師を支援する運動を医学会全体にまで広げた「周産期医療の崩壊をくい止める会」の事務局を務める、東京大学医科学研究所の上昌広准教授が祝辞を述べたと伝えられる。上氏にとっても、全国医師連盟は、思惑の一致するところがあったのだろう。

(略)

全国医師連盟は「組織の理念」の筆頭に、「患者と医療従事者の権利を重んじ、医療の質の向上と診療環境改善のために活動します」と掲げている。しかし、新組織に期待して集まった医師ブロガーの中に、医療事故被害者、支援者、マスコミを「医療テロリスト」「医療カルト」などと非難し、事実無根のデマや憶測を垂れ流し、さらには個人情報を何の疑いもなく流出させた人達が含まれている。


こうした人たちを集めて結成された組織が、ほんとうに「患者の権利」を重んじることができるのか。最前線の勤務医たちも、ほんとうに、このような組織に声を託すことができると感じているのか。


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続く

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