2016/05/10

田中康夫氏の言葉 『イギリスは科学を用いて技術を越える それが人が人をお世話をする福祉や医療』

●イギリスは科学を用いて技術を越える それが人が人をお世話をする福祉や医療


田中康夫氏がおっしゃったことには頷くことが多かった。特に印象に残ったのは『イギリスがすごいということじゃなくて、イギリスは科学を用いて技術を越える、一方日本は科学を信じて技術を疑わず、それが人が人をお世話をする福祉や医療です』『1000億という税金の使い途として正しいのか疑問だ』という言葉だった。


●1000億という税金の使い途として本当に正しいのか


「超低出生体重児の子どもの教育問題を、親が個別に働きかけるのは大変だ。予算をつけてあげられるかもしれないから、訴えてみて」と勧められ手記を書いたのに・・・。私に手記を書くように勧める一方で、1000億もの税金が使われるHPVVの推進をしていたなんて。何度きいても、この金額にはショックを受ける。


●牧本敦医師の講演とNHKクローズアップ現代『小児がん 新たなリスク』


私は、田中氏のお話をきいて、『牧本事件』で一人だけ刑事告発された牧本敦医師の講演と、NHKで放送されたある番組を思い出していた。


2011年1月31日(月)に放送された、NHKのクローズアップ現代『小児がん 新たなリスク』だ。当時、世間であまり知られていなかった、小児がんの『晩期合併症』を特集した。


私が『小児がん 新たなリスク』をみて驚いたのは、小児がんを克服した子ども達への長期にわたるフォローがなされていなかったために、新たな悲劇が生まれていたことだった。『晩期合併症』で苦しみ、自ら死を選んだ患者さんについて番組は伝えていたのだ。


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一方で、番組の後半で取り上げたイギリスの小児病院では、患者さんとご家族へを長期にわたり見守るフォロー体制が充実していた。晩期合併症と向き合いながら、幼い頃からの夢だった、子ども病院の看護師として働く患者さんがインタビューに答えていた。「私は小児がんの晩期合併症がありますが、やりたいことができて、自分の人生を生きています。幸せです」という言葉に、日本の医療に足りないものが突きつけられた気がした。


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●元国立がんセンター総長垣添忠生氏の言葉 『社会の問題として社会の理解を得る』


私が『牧本事件』に関連して、牧本敦医師の講演の動画を文字に起こしたのは、まさに田中氏がおっしゃっていた「科学技術だけで人は救われない」ということを痛感していたから。私は超低出生体重児の母親なので、同じように長期的な支援体制がないことに悩んできた。


『小児がん 新たなリスク』はこれまで何回も引用させていただいたが、もう1度引用させていただこう。田中氏がおっしゃったことがよくわかると思う。


上昌広医師は、牧本敦医師や国立がんセンターを痛烈に批判していらしたけれど、私はなぜそこまで批判するのかわからない。牧本医師の講演を何度きいても、国立がんセンターの取り組みは良いことじゃないかと思うからだ。


『牧本事件』を追う その1 「拠点病院の研究者たちには、何もしなくてもカネが降ってくる」は本当か





そういえば、この時のスタジオのゲストは、元国立がんセンター総長垣添忠生氏だった。恐らく・・・牧本医師の講演活動とこの『小児がん 新たなリスク』とは全くの無関係ではないのだろう。


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がんを撲滅とか、克服というけれど、どうして『撲滅』ばかりに力を注ぎ、ワクチンにお金使うのだろう。私も田中氏と同じように疑問を感じる。垣添氏が番組の最後におっしゃっていたように「社会の問題として社会の理解を得る」ことだって大切だと思うからだ。


続く

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