2016/05/10

NHK クローズアップ現代 『~小児がん 新たなリスク~』 その1

2011年1月31日 NHK クローズアップ現代 ~小児がん 新たなリスク~

pideo.netに動画がアップされています


●小児癌がんの晩期合併症に苦しみ、自ら命をたった男性


去年自ら命をたった23歳の男性。一歳の時に小児がんを克服したにもかかわらず、その後次ぎ次ぎに起こる病に苦しんでいました。


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「なんでこの子だけ次ぎから次へと難病ばっかり」



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原因となったのは小児がんの晩期合併症。治療に使われた抗がん剤などの影響が成長とともに現れる症状です。


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身長が伸びない。二次的ながんを発症するなど様々な形であらわれます。


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●医療従事者にもわからないリスクがあった 見過ごされてきた晩期合併症


小児科医

「医療従事者の間でもなかなかわからない。できなかったという部分もあります」



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これまで見過ごされてきた晩期合併症。国は今月はじめて専門委員会を立ち上げ動き出しました。小児がんの新たなリスク。晩期合併症にどう向き合い、何ができるかを考えます。


●晩期合併症は、この国の医療体制をめぐる課題をつきつけている


白血病、脳腫瘍、リンパ腫など子どもを襲う小児がんは体の奥深くに発生し、治療も難しいといわれています。子どもが亡くなる病気の中で最も多いのがこの小児がんです。しかし、医学の進歩で治癒率は大きく向上し、現在10万人が克服して社会で暮らしているといわれています。


小児がんが次第に不治の病でなくなり、経験者が大人になる中で新たな課題として浮かび上がってきたのが、子どもの命を救うために行われた治療がその後大きな後遺症や障害を残す可能性があることです。病気と今闘っている、あるいは今治療を終えた患者や家族にとっては厳しい現実ですが、経験者の約半数が何らかの合併症、晩期合併症に苦しんでいます。



小児がんの治療に使われる抗がん剤や放射線。これからは体内のがん細胞を攻撃するだけでなく、正常な細胞にもダメージを与えます。


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特に子どもの場合、成長過程の細胞や体の器官がダメージを受けるために、子どもの成長に伴って、様々な症状が現れてくる可能性があります。放射線治療の影響で成長ホルモンがでなくなり、身長が伸びなくなったり、生殖器官が治療の影響を受け、不妊になったり、さらには放射線や抗がん剤で新たながん、「二次がん」を発症するケースもあります。


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合併症があらわれるのか否か。どんな合併症があらわれるのか。治療を受けた時の年齢や、治療を受けた時の強さなど、異なるために長期間検診を受け続けなくてはなりません。


小児がんの治療、そのものがもつリスクを、いかに最小限に抑えるのか。どうすれば後遺症や障害を早期に発見し、その影響を最小限にとどめられるのか。さらにどうすれば経験者が周囲の理解を得られるのか。希望を持ちながら生き生きと人生を送れるのか。晩期合併症は、この国の医療体制をめぐる課題をつきつけています。


続く

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