2016/05/30

『どんなことがあっても息子の主治医は牧本先生』 小児がん専門委員会議事録を読む その1

●患者さんのお父様からのメール


牧本敦医師の患者さんのお父様からメールをいただいた。今日のタイトルにつけさせていただいた『どんなことがあっても息子の主治医は牧本先生』 という言葉は報道直後、奥様がおっしゃった一言だそうだ。


●『晩期障害』 を減らすには、医師の経験が必要


いただいた長いメールを読むうちに自然に涙がこぼれてきた。やはり牧本医師は、私が想像していた通り、誠実な仕事をしてきた方だと思ったからだ。メールを一部引用させていただく。ここに書いたら牧本医師に届くかもしれない。牧本医師には、どなたが心配して、メールを下さったのかわかるかもしれない。


牧本先生に診ていただけたから、ポートに入れ換え、手術前に海水浴も行けました。晩期障害を考慮して、三回分の化療を少なくしていただけました。


ユーイング肉腫の治療計画と治療変更基準及びプロトコール治療の概要に精通されていた牧本先生だから安心して息子を委ねることができました。報道直後、「どんなことがあっても息子の主治医は牧本先生だ」と言っていた家内の言葉が忘れられません。



化学療法についても詳しく教えていただいた。具体的には、IE(1回)とVC(2回)分。標準プロトコール17回ところ14回となったそうだ。


メールの最後は、牧本医師の業績について書かれていた。私と同様に「巨額の研究費を扱うに相応しい人物だったのか」などと批判されたことに、心を痛めたそうだ。


『牧本事件』を追う その1 「拠点病院の研究者たちには、何もしなくてもカネが降ってくる」は本当か


●『小児がん専門委員会の議事録』 拠点病院事業と牧本医師の提案


あることを教えていただいた。小児がん専門委員会の議事録には、牧本医師の発言が残されているという。拠点病院事業には、牧本医師の提案が取り入れられたそうだ。


いただいたメールに突き動かされるように、厚生労働省のサイトで『小児がん専門委員会』の議事録を探す。


◆  ◆  ◆

がん対策推進協議会(小児がん専門委員会) |厚生労働省

2016-5-29-1.png

◆  ◆  ◆


第一回から読み進めるうちに、次第に引き込まれていった。子どもの自己決定権から、未承認薬の問題まで、幅広い内容が真剣に話し合われているからだ。とりわけ牧本医師の提言は的確で驚く。


この会議で話し合われた内容は、小児がんだけでなく、病気や障害を抱えているすべての子ども達に必要な議論だと思った。


「僕はいろいろな省庁に取材をしているけれど、厚生労働省はよくやっていると思います」という、あるジャーナリストの言葉を思い出した。厚生労働省は確かに良いことをしている。


せっかくだから、第一回から、重要だと思う牧本医師の発言を引用させていただこう。


もしも、患者さんのご家族に、心のこもったメールをいただかなかったら、私は議事録を読もうと思わなかっただろう。


牧本医師に、患者さんとご家族のお気持ちが届くといいな、と思う。


続く

コメント

非公開コメント