2016/06/22

『牧本事件』と国の戦略 その4

●『研究不正改訂案』というワード文書と黒岩祐治神奈川県知事


ところで、先日見つけた『研究不正改訂案』という文書。

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冒頭にこのようにある。




1) 日本版NIHの強化
・ 安倍総理主導で、メッセージを出す。
 「科学技術は、我が国の成長戦略の根幹。公正な競争が必要であり、不正は許さない」

・ 論文不正に関する有識者会議を立ち上げる。
世論が盛り上がれば、調査・処罰権限を有する組織の立ち上げ(米国の政府機関に倣う。研究公正局(ORI)といいます)も念頭に置く。





驚くことに『牧本事件』について、かなり詳しく記してある。



・ 厚労省: 一部研究者と技官の癒着
 今年二月、国立がん研究センターの牧本敦・小児科医長が科研費の流用で懲戒解雇されました。複数の愛人や家族に家電製品を買っていました。国がんを巻き込む組織的な問題の筈ですが、厚労省・国がんは第三者委員会も設置せず、刑事告発もしていません。牧本医師は流用した金を返し、普通に働いています。

 彼は、医師主導治験として公的研究費も貰っています。この治験を用いて、滋賀県の大原薬品が承認申請予定です。両者は接待漬けです。捜査二課は、ここで立件しようと考えていました。今年の春です。最近の状況は知りません。警視庁記者クラブに出入りする知人の話では、「検察が二の足を踏んでいる」とか。



誰が、何のために、作成したのだろうとプロパティーを調べたら修正者が『KAMI』と記入されていた。


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●黒岩祐治神奈川県知事は健康・医療戦略参与会合のメンバー


先日、ネットである情報をみつけ少々驚く。あの、黒岩祐治神奈川県知事健康・医療戦略推進本部に政策的助言を与える健康・医療戦略参与会合のメンバーだそうだ。ということは、『研究不正改訂案』は、本当に、安倍総理に向けられ作成されたのかもしれない。


『牧本事件』が『事件』になったのは、医療や健康が成長産業と位置づけられたことと無関係ではないだろう。私が思うよりも大きな力が動いていたようだ。


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安倍内閣の健康・医療戦略室トップが施策の実行状況を報告 日経デジタルヘルス 2015/07/27

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(略)

挨拶に立つ神奈川県知事の黒岩祐治氏。黒岩氏は健康・医療戦略推進本部に政策的助言を与える健康・医療戦略参与会合のメンバーでもある

(中略)

「健康・医療戦略の実行状況と今後の取組方針2015」は、2014年7月22日に閣議決定した「健康・医療戦略」の実行状況をフォローアップするとともに、主要な施策についての方針を取りまとめたものとなる。施策には「医療分野の研究開発」「新産業の創出」「医療のICT化」などがある。

このうち医療分野の研究開発の施策としては、「日本医療研究開発機構」が2015年4月に発足・始動した。同機構は医療分野の研究開発を戦略的に推進していくための組織であり、医療分野の研究開発予算は基礎から実用化まで同機構に集約されることになる(関連記事「日本版NIHで医療研究費のワンストップサービスを実現」)。このほか、薬事法(医薬品医療機器等法)の改正やPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)の体制強化を通じて、研究開発の成果を実用化に迅速に結び付ける施策も実行してきたという。


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