2016/06/27

『山本一郎』さんは物事の本質をみて批判しているのか 

●面白おかしく喧伝しているのは誰なのか


『山本一郎』さんというブロガーが医療ジャーナリストの伊藤隼也さんのご著書『うつをなおしたければ医者を疑え!』を批判し騒動になっている。(アドレスは掲載しません)


ブログを読んでなんともいえない嫌な気持ちになる。


山本さんは伊藤さんと同じ『とくダネ!』 に出演している。それなのに、ネットの匿名のツイートを根拠に、ここまで批判することが、私には理解できない。はっきり言って、騒動をつくっているのは『山本一郎』さんのほうじゃないのだろうか?この本が世に出たきっかけは、私にあると思うので、感想を書いておこう。


(※ 出版までの経緯は、こちらに書いてあります)

『報道』と『インターネット』の力 マイナスの経験をプラスに変える


山本さんのブログをのぞいてみたら、 『空のとびかた』プロジェクト代表人のHyogo Kurumi さんという当時者の方がコメントをしていらっしゃる。まるで私が書いたのかと思うような意見なので私は簡単に。私も記事を読んで真っ先に思ったのは、グラビア写真家だという過去を強調し、揶揄するような文章の書き出しだった。批判というよりも偏りや悪意を感じる。


そして、山本さんが根拠だと紹介している、ツイッターのアカウントの方々には同じように困惑していた。被害を口にする人達を「反医療」とか「カルト」とでも言いたいのだろうか?


●多剤大量処方は規制されベゲタミンは販売中止 ベンゾジアゼピン系薬の常用量依存も社会に認知された


先日、私に処方されたベゲタミンが販売中止になったそうだ。


「飲む拘束衣」販売中止へ 読売新聞 佐藤記者の「新・精神医療ルネサンス」 2016年6月30日


多罪大量処方に歯止めがかかったのも、ベンゾジアゼピンの常用量依存が社会に認知されたのも、伊藤さんの力なくしてはなし得なかっただろう。山本さんはブロガーとして有名だけれど、ブログを書くときに情報収集をしないのだろうか?こちらの動画は、山本さんも出演している『とくダネ!』で放送された特集がきっかけで誕生した。すでに視聴回数は338,516 回。




うつと診断され、一日34錠もの薬を処方されていたわたしの体験をもとに制作した動画です。最近になって、薬をたくさん出す治療が、まだ行われていることを知りました。(医療ジャーナリスト 伊藤隼也氏 取材・出演・監修 フジテレビ「とくダネ!とくスペ 抗精神薬大量多剤処方」)
薬で、人生の一部をつぶされた人間としては、早急に多剤大量処方がなくなることを望みます。2012/1/14



●多剤大量処方の被害者が登壇者に


つくったのは吉村亜希子さんという女性だ。私は実際にお目にかかったこともある。吉村さんは、今年の第8回日本不安症学会学術大会のシンポジウムで登壇者に撰ばれている。登壇者の中には、国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦医師もいらっしゃる。松本医師といえば、薬物依存症研究の第一人者であり、思春期の子どもを持つ親の間で、圧倒的に支持される精神科医だ。


第8回日本不安症学会学術大会  シンポジウム7 2016年2月7日(日)10:30~12:00 B会場(第一講義室)

2016-6-27-2.png


もし私達が本当に反医療とか、カルトのような活動をしていたら、精神科医も被害者を参加させようと思わないだろう。精神科医にも「このままではいけない」という危機感があるから参加させたのだろう。


そういえば、松本医師は、私も出演した(声だけです)報道特集(2012年4月28日放送 『精神薬大量処方の暗部』)でコメントをして下さった。2012年といえば、まだ精神医療の被害がテレビでは扱われていない頃だから、バッシングは今より激しかった。そういう空気があったにも関わらず、松本医師をはじめ、数名の医師が、多剤大量処方を批判して下さった。あの時も驚いたけれど、今は、被害者と一緒に登壇するようになるなんて。

2016-6-27-3.jpg

2016-6-27-4.jpg


せっかく時間をかけて、コツコツ改善のために地道に活動してきたのに。それこそ、松本医師のような良識派と呼ばれる精神科医の先生方と一緒に、二人三脚で改善してきたようなものなのに。山本さんのブログの記事のために、また振り出しに戻されたような気分・・・。


先ほど、本でも取り上げられている、精神医療被害連絡会の中川聡さんとお話した。伊藤さんの本は、伊藤さん一人でつくったわけじゃない。私達被害者や遺族も取材や制作に協力している。だから、このまま放置していいのか、正式に抗議をしないといけないんじゃないのか相談した。


亡くなった奥様の名誉のためにも、私は声をあげて欲しいとお願いした。


コメント

非公開コメント

記事をシェアさせて頂きました

こんにちは。来未炳吾と申します。記事を読ませて頂きました。全力でシェアさせて頂きます。https://twitter.com/hyogokurumi/status/747406508481097728

Re: 記事をシェアさせて頂きました

来未炳吾さま

私のブログを見つけていただきありがとうございます!!
実は、何度もブログを拝見していました。

山本さんのブログを読んで、嫌な気持ちになったけれど、
来未炳吾さんのコメントを読ませていただき、正直、ホッとしたんです。
私にはあのように冷静に書けるか自信がありません。

たぶん、私のようなことを思う方は多いんじゃないでしょうか。
でも、来未炳吾さんのようには、なかなか書けません。

本当は、コメントを引用させていただこうか迷いました。
でも、もし引用したら、ランキングが上がり拡散させると
いう仕組みなので諦めたのです。

こちらこそ、見つけて下さってありがとうございます。

SNSには今回のように悪い面もあります。
でも、私と来未炳吾さんが、こうしてつながれることは、本当に幸せだと思います。