2016/07/04

「胎児がダウン症などと確定の妊婦 97%が人工中絶」のニュースと私の書いた要望書

●当事者のおよそ8割が「幸せに思うことが多い」と回答





「胎児がダウン症などと確定の妊婦 97%が人工中絶」というニュースを見つけた。中絶する方が多い一方で、ニュースの中では、ダウン症の当事者の方々へのアンケートも紹介されていた。およそ8割が「幸せに思うことが多い」と答えているそうだ。調査をまとめた専門家は「出生前検査を受ける妊婦やパートナーにダウン症の人などの実態を知ってもらうことが重要だ」とおっしゃっている。


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胎児がダウン症などと確定の妊婦 97%が人工中絶  7月3日 5時23分 NHK Webニュース

血液を分析して胎児にダウン症などの病気があるかどうか判定する新しい出生前検査を受けた妊婦は2万7000人余りに上り、病気が確定した人の97%が人工妊娠中絶をしていたことが産婦人科の医師などの調査で分かりました。一方で、ダウン症の人を対象にした調査ではおよそ8割が「幸せに思うことが多い」と答えたという調査もまとまり、専門家は「出生前検査を受ける妊婦やパートナーにダウン症の人などの実態を知ってもらうことが重要だ」と話しています。


国内では3年前に始まった新たな出生前検査は、血液を分析して胎児にダウン症などの3つの染色体の病気があるかどうかを高い確率で判定できるもので、産婦人科の医師のグループが調査したところ、去年12月までに2万7696人の妊婦がこの検査を受けました。


このうち「陽性」と判定され、ダウン症などが確定した人は死産や流産した人などを除くと346人で、このうちの97%の妊婦が人工妊娠中絶をしていました。


一方、厚生労働省の研究班が、出生前検査に関連し、全国のダウン症の人5000人余りを対象にした初の大規模アンケート調査の結果もまとまりました。


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このうち▽毎日幸せに思うことが多いかといった質問や▽お父さんやお母さんは自分のことを大事に思ってくれていると感じるかといった質問に対しては、回答を寄せた12歳以上のダウン症の人852人のうち8割に上る人が「はい」などと肯定的に答えていました。新しい出生前検査を受ける妊婦は事前にカウンセリングを受けることになっていますが▽ダウン症の人にどのような支援制度があり▽実際にどのような生活を送っているのかといった情報が十分に伝わっていないという指摘があります。

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アンケート調査を行った東京女子医科大学の斎藤加代子・教授は「一般のダウン症のイメージは、不幸だとか大変な思いをしているというのが強い。しかし、本人は、非常に高い割合で満足のいく生活を送れておりこうした情報を出生前検査を受ける妊婦やパートナーに知らせていくことはとても重要なことだと思う」と話しています。
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やっと当事者の声が紹介された。でもあまりにも遅い。


このブログには、この新型出生前診断についても書いてあって、アクセスが多い。


私は、この検査をすすめてきた国立成育医療研究センターで超低出生体重児を産んだ。妊娠24週だったから、息子を出産する時に言われたのは絶望するようなことばかりだった。今でも覚えているけれど、お隣の26週の妊婦さんには「26週あれば大丈夫ですよ!」というのに私には「五分五分・・・」としか言ってくれなかった。いつもニコニコしている看護師さんも目をそらすし、怖くて、たまらなかった。


そして、出産後に私が困ったのは、正しい情報がどこを探してもないことだった。当時は、支援してくれる民間団体や患者会などの情報もほとんどなく、お母さんやお父さんのブログがいくつかあるだけ。しかし子どもは個人差が大きい。どのお子さんも息子には当てはまらない。一人で何年も暗闇の中を歩いているようだった。


出産から数年後、センターで子宮筋腫で手術をしていただくことになった。その時にすすめられたのが「育児心理科」という外来だった。育児の相談をしたら不安が解消されるという説明だった。


ところが相談とは名ばかりで実際に行われていたのは精神科医による投薬治療。私と家族に何の説明もなくベゲタミンやエリミンなどの強い薬まで投与されることになった。


当たり前だ。育児に関する正しい情報がないから私は困っているのだから。薬で不安が解消されることはない。


●私の書いた要望書の趣旨  「私達に希望を与えて欲しい」


この時、センターに出した要望書が手元にある。相談が精神科での治療になってしまったので、精神科に対する疑問や不満が並んでいるけれど、私が一番言いたかったのは「私達に希望を与えて欲しい」ということだ。


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●躍進するジーンテック株式会社


ところで、今年3月、謎に満ちたジーンテック株式会社は大躍進したそうだ。この株式ニュースをみた時私は不信感で一杯になった。


『新型出生前診断』の問題点について その3 『NIPTを臨床研究として行う背景』を検証する

『新型出生前診断』の問題点について その5  謎に満ちた『ジーンテック(GeneTech)株式会社』 前編

『新型出生前診断』の問題点について その9 臨床研究は公正に実施され評価されなければならない 前編

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http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201603280127
ノーリツ鋼機がカイ気配スタート、100%子会社を通じてGeneTech株式を取得 市場ニュース 2016年03月28日09時25分

ノーリツ鋼機<7744>がカイ気配スタートとなっている。前週末25日の取引終了後、100%子会社のNKリレーションズが、胎児遺伝子検査サービスを手掛けるGeneTech(東京都港区)の株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入っている。

 GeneTechは、母体血による胎児遺伝子検査技術である無侵襲的出生前遺伝子検査(NIPT)の日本におけるパイオニア。NKリレーションズでは、30億2300万円でGeneTech株式7万4000株(議決権所有割合64.7%)を取得する。

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もっとも、もともとの出発点は「臨床研究」。『牧本事件』の時に、牧本敦医師も大原薬品との関係を問題視された。これから一波乱ありそうだ。

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