2016/07/07

『牧本事件』と『神奈川県予防接種研究会』と『ジーンテック(GeneTech)』を結ぶ線 その3

●『友人』から送られた一通のメールからはじまった


今年の春、私はあるジャーナリストにお目にかかった。ある方に、子宮頸がんワクチンが裁判になるということを教えていただいたので情報提供をしたのだ。


いつものことだけれど、その時にも少々驚かれた。「(私のようなジャーナリストに情報提供して)ご家族に怒られないんですか?」


私はなぜここにきたかを説明した。


新聞記者やジャーナリストが、私の何に関心を持つかというと、大抵の場合、私の生い立ち。私もずっと思っていた。私が設立間もない国立成育医療研究センターに救急搬送されたことが偶然だとは思えない。なんとなく、撰ばれたというか、運命に連れてこられたようだと感じている。


この時も、私の生い立ちをはじめこれまでのことを話すと、わかってくださったようだ。例えば友人から、こういったメールが送られてきた時に、普通の人は一読して終わりだろう。何かがおかいしいと疑問を持ち、ジャーナリストのところまで行く人は、世の中にめったにいないだろう。

◇  
(私が2009年11月17日に受信したメール。詳しくは医療情報誌『集中』出版の不思議 その6 『経産省のバイオ開発の研究会』に参加した・・・ をご覧下さい)
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送信日時 : 2009年11月17日火曜日 0:54
今日経産省の、バイオ開発の研究会に、●先生の「随行者」で出てきました。
産業を育てるには、ということで産官学が集まって知恵を絞ろう、的な会でした。



私が願ってきたのは、後世に正しい記録を残して欲しいということだ。


「私が言いたいのは、子宮頸がんワクチンのロビー活動が失敗したことに、責任を取って欲しいということじゃないんです。批判する気持ちももちろんあります。政治家や権力者はしたたかでずるいと思うし、実際、酷い目にあったと思っています。でも、それよりも重要なことがあるんです。日本は新しい時代に入ろうとしている。高度成長の時代が終わり、バブルを経て、医療が産業に変わった、ということです。そのために混乱が起きているということを、後世に正しく伝えて欲しいんです」


牧本事件はその典型だと思う。これだけ大きな事実が事件の裏側に隠されているというのに、皆が看過していく。真相が闇に葬り去られようとしている。


でも、考えてみれば無理もない。巧妙に『情報操作』が行われてきたのだろう。


新聞報道などではたったの数行の説明。記者が事件の裏側に関心を持たないからだろう。週刊誌にいたっては、一方的なバッシングが繰り広げられたという感じ。一方で、研究費の使い方には様々な制約があり、研究者にとって、必ずしも使い勝手が良い制度ではない、などということはあまり報道されない。そのため、私的に流用したのだから懲戒解雇をされ、告発されるのだってあたり前だと私達は思い込んでしまう。


●黒岩祐治神奈川県知事に伝えたいこと 人を大切にして欲しい


私がはじめて登壇したシンポジウムの司会は黒岩知事だった。もしも今、黒岩知事にお目にかかれるなら伝えたい。


医療を産業にという大きな夢を実現するのなら、小さなことをもっと大切にして欲しい。日本は資源が乏しい。高度な技術を持つ人は宝だと思う。牧本医師のような実力のある医師を最前線から退場させるなんて私には信じられない。牧本医師じゃないとできないことは今でもたくさんある。きっと、大勢の小児がんの子ども達の命が救われるだろう。


つい最近私は「もったいない」という日本語が、「MOTTAINAI」という世界共通語だと知り驚いた。アフリカの女性としても初めて、ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが来日した時に、感銘を受け広めたそうだ。





このエピソードを息子の社会の教科書で読んだ時に、私の頭に浮かんだのは牧本医師だった。日本はなんて贅沢な国なんだろう。なんてもったいないことをするのだろう。

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