2016/07/15

再チャレンジできる社会へ その1

●現場に復帰するのは、どうしたらいいのか?

これまで私は『牧本事件』にして、3つのことをブログに書いてきた。

  • 『牧本事件』が起きた背景 

  • 牧本敦医師は刑事告発しないといけない『悪人』なのか

  • 私が『牧本事件』に関心を持ち、問題提起しようと考えた理由


はじめの一歩、「問題提起」することには、少しばかり成功したんじゃないかと思う。


そろそろ次のステップへ。「牧本医師が小児がんの治療の現場に戻るには、どうしたらいいのか?」だ。具体的な道筋はあるのだろうか?


●牧本医師には本当に業績がないのだろうか?


ブログに書き始めて、数ヶ月たった頃から『科学研究費助成事業』の使用ルールに関する手引き書などに目を通していた。


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私は、上昌広氏が週刊誌などで繰り広げた牧本医師への批判は、事実とは少々異なると考えている。

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医学会には薬の宣伝をする「御用学者」がいる---上昌広『医療詐欺』第1章より  2014年08月17日 現代ビジネス

「拠点病院」などと呼ばれる国立病院の研究者は、なにもしなくても研究費が下りてきます。

チャレンジをしないのですから、実力がつくわけがありません。実力がなければ、たいした臨床研究はできません。研究をしてもたいした研究ではないので、そんなに研究費を使うこともありません。要するに、余ってしまうのです。

それをそのままご丁寧に厚労省へ報告などしたら、翌年から研究費が削られてしまいます。では、どうするのか。「研究のため」と自分に言い聞かせながら、それらを不正にプールしたり、着服したりするというわけです。


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2013.3 研究費流用問題.docx (23.7 KB) KamiMasahiro

このままでは、日本の臨床研究はダメになる。一旦、厚労省や国がんの仲間になれば、実績を出さなくても、半永久的に利権のお裾分けに預かれるからだ。真面目に研究するよりも、役人や国がん幹部との人間関係を良好に維持することに腐心するようになる。その結果、科研費をプールして、私物を購入しても、何とも思わないようになる。

この状況は、世界の研究者が置かれている状況とは対照的だ。彼らは、研究費獲得のため、熾烈な競争を繰り返している。一流誌に論文を書いて、実績を出し続けなければ、ポジションが維持できない。日本臨床研究が二流なのは、研究費が少ないからではない。ムラ社会が利権を握り、公正な競争がないからだ。

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牧本医師の講演を文字におこした時に、真っ先に思い浮かんだ疑問は「牧本医師は本当に業績がない二流の研究者なのか?」だった。


上医師がおっしゃるように「なにもしていない」はまずあり得ないだろう。牧本医師の発言は一環してぶれない。患者さんのご家族の証言もある。チャレンジ精神があったからこそ、日本を飛び出しMDアンダーソンに留学したし、国立がん研究センターで臨床研究に従事したと思っている。


●牧本医師を批判する一方で、『カリスマ美人女医』を応援する不思議・・・


ちなみに、上医師が関わっている『周産期医療の崩壊をくい止める会』ロハス・メディカルが世に出るきっかけをつくった『カリスマ美人女医』・・・週刊文春は「経歴詐称疑惑」じゃないかと指摘した。「何もしていない」「二流」と批判された研究者の方々は、文春の指摘をどう思うのだろうか?


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週刊文春 カリスマ女医宋美玄にも「有名病院留学」詐称疑惑を読んで その1

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『週刊文春』4月14日号 カリスマ女医宋美玄にも「有名病院留学」詐称疑惑 一部引用

——正確には留学の受け入れ先はFMFなのに、箔付けのためにUCLH留学と偽ったのではないか?

「留学ってみんな箔付けじゃないんですか?UCLHに行っていたのは確かで、ちゃんとIDカードも発行されていたんです!」

つまり、FMFに半年留学し、その間にUCLHに二ヶ月いた、というのが彼女の言い分だ。UCLH事務局に問い合わせたところ「ソン・ミヒョンという名前は確認できない」という回答だった。

「UCLHで技師をしたといいますが、医療を行うことがなければ見学と同じ、医療の世界では留学とはとてもいえない。胎児診断の専門家には臨床遺伝専門医、超音波専門医などの資格、相応の臨床経験が必須。宋氏はこれらを持っていないため、何か見栄えのいい経歴が欲しかったのかもしれません」(胎児医療専門家)

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続く

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