2016/08/17

『牧本事件』と『Yahoo!ニュース』 不確かな情報を広めているのは誰なのか その1

●名誉毀損とネットメディア 雑誌『Wedge(ウェッジ)』だけの問題なのか?


今日は池田修一信州大学教授の記者会見が司法記者クラブで予定されている日だ。もし、裁判になった場合、気になることがある。村中璃子氏の記事は、雑誌『Wedge(ウェッジ)』だけでなく、インターネットで拡散されている。例えばこのようにYahoo!ニュースにも転載されたため、あっという間に広がった。


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子宮頸がんワクチン研究班が捏造 厚労省、信州大は調査委設置を Wedge 6月24日(金)11時30分配信 
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だから裁判をするなら、ネットメディアが担った役割だって、問題にしないといけないんじゃないかと思う。と、いうのも私には『Wedge(ウェッジ)』と村中氏は、ネットで拡散させようと、挑発を繰り返してきたようにみえるからだ。「売れない雑誌」「落ち目の政治家」などの村中氏の発言は良い例だ。


●Yahoo!は拡散に荷担していないのか?


ところで、Yahoo!といえば、思い出すのは先日の山本一郎氏のブログ炎上の一件。この時、山本氏はご自身のブログで、伊藤さんが書いた『うつを治したければ医者を疑え! 』(伊藤 隼也, 特別取材班 小学館)という本を、デマを広め医療不信を煽っているんだと批判した。


●「あの患者、しぶとかったなー」と書くような方が「信頼できる方」 ?


山本氏といえば、炎上という言葉がピッタリという感じのブロガーだと思うけれど・・・どうしても気になることがある。上昌広医師が「山本一郎さんは信頼できる方です」とツイッターで山本氏のブログを紹介したことだ。




言論の自由があるからこのツイート事態、問題ではないのだけれど、それでも私には腑に落ちないことが2つある。


1つは、とても些細なこと。しかし私は目にした瞬間、とても嫌な気持ちになった。上医師が紹介した山本氏のブログをよく見ると、写真の下に「あの患者、しぶとかったなー」と書いてあるのだ。(あえてリンクは掲載しません)


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こういう言葉が書いてあるブログなのに、医師である方が「信頼できる」と広めてしまうのか、と非常に残念になる。


●ご自身が取材に協力した記事も掲載されているのに・・・


そしてもう1つ。実は、山本氏がブログで批判した伊藤さんの本には、上医師のインタビューが掲載されている。(本には、この他にも、上医師の意見が掲載されています)

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私は、上医師のツイートを拝見した時にある矛盾に気づいた。


もしかしたら上医師は、伊藤さんの本が、書き下ろしではない、ということをご存じないのかもしれない。実は本の最後のページに明記されている。この本は、小学館のSAPIO(サピオ)と女性セブンに掲載された過去の特集をまとめ、一部修正・加筆したものなのだ。山本氏がブログで問題だと指摘しているのは、第2章「医師の大量処方が覚醒剤中毒死の約25倍の死者を出している」に記載されている部分だろう。しかしこの記事はもともと、『SAPIO』平成11年10月5日号〜12月7日号に掲載されていたものなのだ。

『うつを治したければ医者を疑え! 』(伊藤 隼也, 特別取材班 小学館)の最後のページ
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一方で上医師の意見が取りあげられているのは第12章、つまり『SAPIO』平成14年3月号に掲載された記事。ということは、この本の大半は、上医師がおっしゃる「伊藤さんが良い記事を書いていた頃」のものじゃないだろうか?





『牧本事件』の『集中』、村中氏の『Wedge』、山本氏のブログ、そしてこれらを広める上医師に共通するのは、「不確かな情報でもなんでもいいから広めてしまえばいい。とにかく、批判対象の信頼を損ねればいいんだ」という姿勢ーーーーーーなんだかそんな感じがしてしまう。


続く

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