2016/09/05

『こどものがんについて』 原 純一医師の講演と『インクルーシブ教育』 その3

●小児がんの罹患率について


罹患率ですが、真ん中の黄色い線が0から14歳。だいたい、年間10万人に10人、ということは、1万人の方にお1人くらいということです。この割合で発生するという、これがずっと昔から変わっていません。


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何か環境因子がこうだとか、というわけではないということです。日本全体で2000人から、2500人くらいの新規発症があります。


●小児がんの生存率


1番左端は1975年です。現在の死亡率は20%。よく子どものがんは治りますといいますが、80%、実際は70何%だと思うんですが、70何%が治るということは逆に言うと30%ぐらいの方は亡くなってしまうので、むしろその事実のほうが、私は大事じゃないかと思います。


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死亡率は次第に低下してきているんですが、実はこの辺りで過去10年ぐらいで横ばいになってきていると、ここで何らかのブレイクスルー(breakthrough 進歩、前身)をしていかないといけないとこれ以上生存率は上がらないのが現状です。


●転移がある場合の生存率


大人のがんと子どものがんで、一番違うのは転移がある場合なんですね。転移がある方の場合、成人ではなかなか治癒まで行く方は少ないと思うんですが、子どもの場合は、ウイルムス腫瘍というのはよく治るんですが、それ以外の場合でも、だいたい3割ぐらいの方は転移があっても治せるということですね。


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で、理由というのが抗がん剤がよく効くからです。転移があるということは全身に散っていることなので、手術で全部とれるわけではなくて、抗がん剤で殺してしまう、というのが治せる理由です。


続く

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