2016/09/05

『こどものがんについて』 原 純一医師の講演と『インクルーシブ教育』 その4

●小児がんの治療法 化学療法が中心

どんな治療法があるかということなんですけれども、1番上が抗がん剤による治療なんですね。


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●子どもの場合は手術でとってお終いということはほとんどなく、どこかに転移しているので、抗がん剤治療をする


子どものがんは、先ほどいいましたように、化学療法が中心になります。大人の場合は手術でとってお終い、というケースが多いのですが、子どもの場合は手術でとってお終いということはほとんどありません。手術で取り切れても、どこかに転移しているので、抗がん剤治療をします。


●成人がんの治療というものは副作用が軽くなってきているが、子どもの治療は副作用が強いまま


手術をして、次に放射線治療ということも大概の場合重要になるんですが、放射線の場合、後年、脳に当たると認知能が落ちる、それから骨に当たると変形する、といういろいろな問題があります。


ここで皆さんにお知らせしておきたいのは、子どものがんというのは、副作用が非常にきついということなんです。今は、成人がんの治療というものは、副作用が軽くなってきているのに、残念ながら子どもさんのがん治療は、副作用がまだまだ強いままであることを、念頭に置いていただければと思います。


●小児がん患児のトータルケア 


1番上から発病があって、それから診断されて、入院、あるいは外来で治療、それで治っていく人。


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それから、残念ながら2割から3割の方は、治らないということで、終末期医療、で、逝去ということになります。その間に、どういうことが必要かということです。


最初、診断した時には、できるだけ正しい診断を早くしないといけないし、適切な医療情報を提供しないといけない。


入院治療、外来治療の間は、大人もそうですが、心理的ケアですよね。特に、教育の担保ということが必要になると思います。その間、兄弟のケア、最近、特に注目されていますが、実際、入院中のご兄弟が、心身の不調を訴えられて外来受診された、ということも、希ならずあります。それから、経済的な問題ですよね。今、大きな問題だと思っています。


で、治っていく。治っていった場合にも、合併症対策だとか、復学就学就労支援だとかが必要になります。


●終末期医療は全力投球の治療である


で、残念な場合、終末期医療ということになりますが、ここで重要なのは、全力投球の治療であるということです。決して、マイナスの治療ではなくて、左側以上に、重要な治療だということだと思っています。それで、遺族ケアというものも必要になるということです。


続く

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