2016/10/17

村中璃子氏が出廷しなかった理由とブログへのクレーム  その3

●イレッサ被害者原告団に疑問投げかけるテレビ報道を行った岩澤倫彦氏の論考 「HPVワクチン報道は、偏向しているのか?」


私は村中氏が出廷しなかったことで、HPVVのメディア戦略に、世間の関心が向かうと考えている。その予想を裏付けるような論考を見つけた。


元フジテレビのディレクター、岩澤倫彦氏がご自身のFacebookで公開した「HPVワクチン報道は、偏向しているのか?」だ。岩澤氏は、あのBPO審議入りした『イレッサの真実』を報道した方だ。

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岩澤 倫彦さんの自己紹介 Facebook
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HPVワクチン報道は、偏向しているのか?
https://www.facebook.com/permalink.php?id=100004208985834&story_fbid=697902680360025

JBプレス誌において、津田健司氏は「世界から強い批判を受けた日本の大新聞」と題した投稿をされた。日本の大新聞は、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)について、偏向報道を続けているという批判である。HPVワクチンに関する新聞やテレビの報道は、肺がん治療薬のイレッサと相似している。当初は肯定的に報道していながら、被害事象の報告が出てきた途端、手の平を返したように批判的なスタンスに立つ。

医療に関して新聞やテレビは、ほとんど同じニュアンスの報道になる。各社の記者が、厚生労働省の技官に頼り切っている結果だ。また、医療過誤訴訟を手がける弁護士集団が発信する情報を、全く疑問を持たずに信じ込んでしまう。他社と同じ内容であることが、間違っていないと思い込む、記者クラブ制度の弊害もある。

私自身は、民放のニュース番組に所属していた2011年、イレッサ被害者原告団の主張に対して疑問を呈するテレビ報道を行った。当時は、原告団に同調する報道が大勢を占めていたので、原告団は私の報道に強く反発、BPOに偏向していると申立てを行った。こうした経験を踏んだ上で、現在のHPVワクチンに関する各社の報道について、私は偏向しているとは思わない。ワクチン接種によって起きている事象については、因果関係を中心に議論が起きているが、確定的に解明されているとは言い難い状況だからだ。

何よりも、健康で将来のある女子を対象にしたワクチンのリスクは、極めて慎重に検討する必要性がある。

イレッサについては、欧米より日本の患者の方が、間質性肺炎という致命的な副作用の頻度が高いことが後に判明した。欧米で安全性が確認されたからといって、日本人も同様であるとは言い切れないだろう。また、津田氏は「世界から強い批判をうけた―」としているが、本文を読む限り「世界」とは、米国感染症学会のClinical Infectious Diseases誌に、津田氏の所属する帝京大学、南相馬市立総合病院、ナビタスクリニック、医療ガバナンス研究所の合同研究チームの論文が掲載されること以外に見当たらない。ただし、これは「日本のHPVワクチン報道を強く批判した」論文が、世界的な医学誌に掲載されるのであって、「世界から強い批判を受けた―」と同義ではない。

前述したように、新聞やテレビの医療報道は大きな課題を抱えているのは確かであり、批判すべきところは多々ある。それでも、HPVワクチン問題に関しては、冷静な科学的検証だけが説得力のある唯一の提言となるだろう。

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岩澤氏の論考を読むと、NHKクローズアップ現代が放送した「風疹大流行 ~遅れる日本の感染症対策~」の内容はやっぱりおかしいと思う。公共放送であるNHKが、風疹が流行する原因を、あたかも、ワクチンの被害者や被害報道にあるかのように断定的に伝えたからだ。


●薬害被害者も、薬害弁護団のあり方に不満を持っている


もちろん、薬害弁護団のあり方だって批判すべきだと思う。薬害被害者だって馬鹿じゃないから、彼らのあり方を冷静に見ている。「なんで被害者は、一昔前の左翼活動家と同じような闘い方をしないといけないの?」「薬害弁護士は薬害を本気でなくそうとは考えていないようだ。お金になりそうなことにしか関心を示さない」


それでも現状では、被害にあうと、支援する弁護士が彼らの他にはいない。今、弁護団や被害報道を叩いたら、被害を訴える方々が孤立するばかりだ。


そこを交通整理し、社会に問題提起するのが、NHKの本来の使命・役割だと私は思う。

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