2016/10/19

新潟知事選挙に初当選した米山隆一氏はどんな人? 週刊文春2013年12月5日号と米山氏 その5

●文春の取材で緊急立ち入り検査を行った東京都 検査の理由は「入院患者を残して院内に医療スタッフが不在だったことが明らかになれば、重大な法律違反です!」


この後、東京都の対応に疑問を持った週刊文春は、東京都の救急災害医療課に取材を行う。東京都もさすがにまずいと思ったのかK外科胃腸病院に緊急立ち入り検査を行ったという。


検査の理由が記載されているが、東京都の話にはあきれてしまう。


なぜならそもそも二次救急医療機関には、24時間体制で医師、看護師の両方が常駐することを補助要綱に定めていて、ここには、電話で呼び出し可能な「オンコール体制」は含まれない、などと言っているからだ。


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この条件が満たされなければ、東京都は二次救急医療機関の指定を外します。東京都医師会を通じて周知しておりますので、知らなかったという話では徹りません。また、仮に入院患者を残して院内に医療スタッフが不在だったことが明らかになれば、重大な法律違反ですから緊急立入り検査を行うことになります
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驚くことに、このK外科胃腸病院は、年間500台以上の救急車を受け入れてきたそうだ。先ほどの墨東病院の医師がなぜ東京都を批判したのかよくわかる。東京都が基準に満たない医療機関を放置し続けてきたことに、責任はないのだろうか?記事を読んだ誰もが持つ感想だろう。


●文春の「ルポ『産婦人科の戦慄』」がきっかけで、「スーパー総合周産期センター制度」や「東京ルール」が誕生した


最後に、文春の取材班が検証を行う。興味深いことに、この問題が引き起こされたことと、文春がかつて掲載した特集記事には関連があるのだという。その部分を引用する。

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私たちは08年に本誌誌上で「ルポ『産婦人科の戦慄』」という記事の中で、少なくとも7つの病院に受け入れを拒否された妊娠35週目の女性が、 “たらい回し”の結果、脳出血で死亡に至った詳細を報じた。記事は、大きな反響を呼び、その後、都は「スーパー総合周産期センター制度」を創設して、周産期医療ネットワークの大改善が行われた。


さらに一般救急でもたらい回しを防ぐため、09年に始まったのが、「東京ルール」の運用だ。


「『東京ルール』は、救急患者の搬送を5回断られた場合、地域ごとの拠点病院が受け入れるという東京独自の制度です。これで深刻なたらい回しは減りましたが、搬送困難事例である『東京ルール』を使った場合には、報告義務がある。適用数を増やさないため。『どこでもいいから収容させてしまおう』という意識が救急隊の一部にあることも確かです」(医療医関係者)


今回の事故は、一義的には診療所の医療体制に重大な不備があったことが原因だが、「東京ルール」が作用した側面もある。

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実際に貴子さんのご主人の若林さんは、救急隊に「産科と胃腸科とどちらにしますか?」と尋ねられたという。若林さんは今でも「あの時、産科にしていたら」とご自身を責め続けているという。


私は新婚だった若林さんと貴子さんを「医療リテラシーがない」などと責める気にはとてもなれない。子宮外妊娠は中学生にも起きる。学生の場合、妊娠していることを親が知らないケースがほとんだろう。親の判断などにまかせていては、非常に危険だと思う。


子宮外妊娠 若年者に発症した子宮外妊娠の1例。 一般社団法人関東連合産科婦人科学会


記事の最後は、このように結ばれている。

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医療の “谷間”を生まないためにも、私たちはかねてから救急医療機関の質的管理、集約化を唱えてきが、東京都の動きは鈍いと言わざるを得ない。(中略)貴子さんの死を無駄にしないためにも、新しい制度設計は急務である。
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記事には、新潟県知事の初当選した米山隆一氏のお名前は出てこない。伊藤隼也氏のツイッターに「弁護士という立場で被害者救済に努めた」とあるのでご遺族側の弁護士だったのだろうか?いずれにしても、このような問題に関わった方が知事になるのは良いことだと思う。


東京都も小池百合子氏が知事になった。


私は少しばかり希望を持っている。

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