2016/12/07

疑惑の『水口病院』 取材のきっかけは10年前の内部告発 

●取材したきっかけは内部告発

先ほど『とくダネ!』の放送があり、『水口病院』の問題を取材してきた伊藤隼也氏が重要な発言をした。メモをしておこう。


  • 10年ほど前内部告発があり、それ以来継続して取材をしてきた。実は今年の8月にも東京都に内部告発があったばかり。水口病院はいくつも問題を抱えていて今回の問題は氷山の一角だと考えている。

  • 無資格で手術を行っていたのは複数の医師である。このことは、病院だけでなく東京都も把握しているだろう。東京都はこれまでにも何度か内部告発があったのに、監督せず放置し続けてきた。

  • 今年になってから院長が3人も替わっている。(これだけ短期間に院長が3人も替わるということは)水口病院のガバンスがまるでなっていないということではないのか。


先日紹介した熊田梨恵氏のインタビュー記事は2005年に掲載された。


◇  ◇  ◇
e-doctor HOSPITAL INFO vol.52 医療法人財団緑生会 水口病院の取材記事
女性スタッフによる、女性のための総合医療を提供
医療法人財団緑生会 水口病院


2016-12-5-2.png
◇  ◇  ◇

伊藤氏によると、『水口病院』から内部告発があったのは2006年頃。つまり、熊田氏が水口病院で広報として働いていた頃ということだ。


私が上記のインタビューを読んで、気になったのは以下の「病院の沿革」に書かれていることだった。インタビューにこたえている吉田文彦氏の肩書きも気になった。病院の顔として取材を受けるのに、なぜ理事長でなく「代行」の吉田氏なのだろうーーーー

◇ ◇ ◇
<病院の沿革>

昭和27年4月、初代院長の水口清司氏により、産婦人科・内科で開院した。平成10年、横浜市立大学医学部附属病院院長、日本産婦人科学会会長を務めた水口弘司氏が二代目院長に就任するが、平成16年4月に急逝された。同年8月、前院長の義弟の吉田氏が理事長代行就任に伴い、権限の集中しがちな従来の事務長職を廃止して、全員が女性スタッフからなる「経営管理室」を発足して、新たな第一歩を踏み出した。

◇ ◇ ◇

ネットをはじめとする口コミも、初代院長と2代目院長の頃はよかったようだ。悪い噂はほとんどなくごく普通の産婦人科だっと書かれている。2002年に裁判があったそうだが産科はもともと訴訟が多い。裁判があったからといっても、必ずしも病院側に落ち度があるわけではないだろう。


ただ、この頃から歯車が狂いだしていった印象を受ける。2代目院長の水口弘司氏は名医だったそうなので、お気の毒だと思う。


●私への問い合わせ 「あなたは吉田文彦氏と熊田梨恵氏のインタビュー記事を知っているか」


私は熊田氏の取材を受けたことがあるため、私にも問い合わせがきた。「あなたは、この記事を読んでどう思うか」と意見を求められたのだ。彼女は(私も取材に協力した)周産期医療をテーマにした『救児の人々』という本を足がかりに、その後、女性セブンなどで活躍するようになる。現在は「無過失補償制度」の導入を訴えている。


「マジメに医療をしていても逮捕されるのか」と産科医減少 2011.09.08 NEWSポストセブン


私は、熊田氏の一連の行動が悪い冗談のように思えてならない。伊藤氏がおっしゃっていたように、報道されていることは、この病院が抱える問題の1つに過ぎないからだ。ジャーナリストではない素人の私にも、わかるほどだ。


私は一瞬答えにつまった。でも「知っていました」と正直に伝えた。いくら医療が崩壊しているから、医療には不確実性が伴うといっても私は『水口病院』のような病院を応援する気にならないからだ。


●私が応援したいのは、牧本敦医師のような医師


最近いつも牧本敦医師の講演を思い出す。こういった悲しい報道を目にするたびに、もしも牧本医師だったらと考えるからだ。牧本医師は人の命には誠実に向きあう。子どもの命を危険にさらすような不正を行ったりしないだろう。




私が応援したいのは、やっぱり牧本医師のような医師だ。

コメント

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

コメントをありがとうございました。
いつも主語を書けなくて、申し訳ありません。

私も相関図を作ったことがあります。
ですから、2つのグループが、というがよくわかります。

私も報道されている事実だけでは、何かが足りない、
今までよくわからないことがありました。
文春もこの問題を取り上げていました。
ですから、告発があったのは、一箇所だけでないかもしれないし、
マスコミも訴訟リスクがあるので、、まだ出していない情報を握っているんだと想像しています。

今回、いただいたコメントを読んで、謎が解けた気がします。

私が不思議に思ってきたのは、
例えば、ブログに子宮頸がんワクチンのロビー活動にも関係するのですが、
この中のある医師と、その医師は共著の論文を書いていらっしゃることです。

http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-824.html

だから、表に出ていない、何かあるんじゃないかとずっと思ってきました。


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

いつもありがとうございます。たぶんまだだと思います。ただ最近、別の事件で、関係者に警察の対応についてお話を伺いました。おそらく「起訴しない=白」でもないんだろうと思います。