2017/01/09

超低出生体重児の教育 就学問題で悩んでいる方へ 

●担任の先生が怯えるほど、何もかもが遅れていた

新しい年になり、就学問題で悩む方も多いことだろう。


私が一番悩んでいたのは、小学校の低学年の頃だった。産まれた病院でずっと受けていたフォローアップ外来では、「グレーゾーンよりも上の上」とのことでいつも公的支援を受けられず、療育先がなかった。仕方がないので民間の集団保育などを利用したり、運動生理学が専門の夫が訓練してきた。小学校入学の前には、書類を持参し入学予定の小学校に相談してみたが「普通学級へ」ということだった。


しかし入学後、すぐに壁にぶつかった。とにかく勉強ができなかった・・・。勉強だけでなく日常生活において、何をするにも同級生との差が歴然としていた。例えば給食を食べる時も、一人だけ上手く食べれなくて、担任の先生はギョッとしたそうだ。


なにしろ私が息子の教室に入って、息子がどこに座っているのかすぐにわかるほどだった。床に食べこぼした食材がたくさん落ちていたから。


担任の先生は新人だったから、どんな指導をしたらいいのか怯えている様子だった。


先生の不安はすぐに親に伝わる。


●インターネットの掲示番をみて、「自分でやるしかない」と思った。

悩んだ親がこういう時に頼るのが、インターネットの掲示番だ。


でも、掲示番には辛辣な意見も多い。さらに落ち込むことも沢山書いてある、少々古いけれど、例えばここ。


軽度の知的障害。支援学級から通常学級にかえた方 ママ向けコミュニティ ママスタジアム


息子に知的な遅れはないけれど、今の時代勉強ができないというと、学校の先生にも学習障害を疑われる。


そういう時に「勉強に追いつくなんて考えは捨てたほうがいい」なんて意見をみたら、「いくら勉強のやり方を工夫しても、追いつかないかもしれないのか」と思う人もいるんじゃないかと思う。


私は超低出生体重児の場合は、小さく産まれた理由がそれぞれ違うため、特殊だと思う。この掲示番に書かれていることも、息子に当てはまらないことの方が多い。


だから私の場合は自分でやるしかないと思った。親の会などに参加しても同じだと思う。子どもの発達には、単純に数値化できないものも関与する。家庭環境だって関係するだろうし親の職業なども。



「勉強ができない」と一口に言っても、原因はそれぞれ違うかもしれない。


●どこかに素晴らしい専門家や指導者がいるわけじゃない


学習塾などの教育産業が『不安産業』と批判される理由が今の私にはよくわかる。公文や個別指導塾にも通わせたけれど、どこかに素晴らしい指導者がいるわけじゃなかった。


もともと超低出生体重児の超長期的な発達は未知の部分が多いから、発達専門医をはじめとする「専門家」の意見もあまり参考にならなかった。発達段階にあうように(厳しくしたり、その反対に褒めて伸ばしたり)自分で工夫し、指導するのが一番効果的だった。


●超低出生体重児の教育は、社会実験のようなもの


この冬は今まで7万円弱かけていた冬季講習をやめ、私が本屋で見つけた500円の問題集を使い勉強を教えた。今の教科書は昔と違い良くなったし、参考書もよくできている。市販の1000円程度の英語の単語集にはCDがついて発音も学べる。


小学校からは「4年生まで発達をみさせて下さい。特別支援学校に行くことも考えて下さい」と言われたけれどーーーーこれは勉強部屋にあった最近の数学の一次関数の小テスト。小学4年生以降、たまに100点をとれるようになったけれど、中学ではまず無理だと思っていた。意外だった。息子なりに頑張っていたんだなぁ。


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私は超低出生体重児の教育は、一種の社会実験だと思うようにしている。そう思えば私も気が楽になるし。


とにかく今までのところ、息子には「勉強に追いつくなんて考えは捨てたほうがいい」というアドバイスは、当てはまらないみたい。


※ 続きを書いてみました。中学生になってからの様子です↓
超低出生体重児のキャッチアップ こども小説『ちびまるこちゃん』から新田次郎著『八甲田山死の彷徨』へ その1

超低出生体重児の成長を促したもの 人は支え合って生きている

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