2017/01/12

『超低出生体重児の就学問題』 教科書にも研究報告にもどこにも書かれていない、その先が知りたい

●我が子を伸ばす方法はあるのか あるとしたら、どうしたらいいのか

最近気付いたら、超低出生体重児の教育問題に関する過去の記事が、いくつか上位に表示されている。学術論文や研究報告などを振り切っての結果なので、それなりに需要があるということだろうか。


なかでも最近よく読まれているのはこちらの算数の教え方に関するものだ。


超低出生体重児(未熟児)の就学問題 「10歳の壁」を乗り越える方法 その2


これは2009年6月18日にNHKのクローズアップ現代で放送された『“10歳の壁”を乗り越えろ ~考える力をどう育てるか~』という番組の内容を引用し、私がどのように息子に算数を教えたのかを書いている。番組の中で教育の専門家が、算数の文章題が出来ない原因を解説していた。「学習につまづく子どもの多くは、友達と上手く会話が出来ない」と、具体的な背景を説明し、改善策を示していた。


●私が知りたいのは具体的な方法 「じゃあ、どうしたらいいのか」 なんで教育問題を医療機関で相談しないといけない?


息子のフォローアップを行っていた発達検診医は、「超低出生体重児は、字を上手く書けない。小学生の高学年になると、板書ができないからいじめられる」などと言っていたが、字が上手くかけないことと、いじめとの因果関係がどうにも、しっくりこなくて、毎回フォローアップに行くのが憂鬱だった。私を脅すわりに、「どうすればいいですか?」と具体的なアドバイスを求めても、番組に出てきた専門家のような具体的な方法を教えてくれないからだ。


今から思えば、医師だから知らないのかもしれない。そもそも、どうして勉強ができない、という問題を、医療機関で相談しなくてはならないのだろう?ちなみに、この発達検診医がすすめた「英語はいいですよ」というアドバイスは、国際社会で実際に活躍する言語学の専門家には却下されている。


●息子と同じようなお子さんは、どのように成長していくのか


私は息子が産まれてすぐに、ネットを検索して情報を探した。当初は同じような未熟児を育てている親御さんの書いたブログが救いになった。


でもある程度時間がたつと、息子には当てはまらないことに気付く。同じような症例がどこにも見当たらない。そこで、周産期医療に関わる医療者向けの入門書など、専門家向けの書籍を手当たり次第購入した。


でも、やはり似たような症例はない。手探りの状態が続いた。


●答えがなけれでば、自分でつくればいい


ある時ふと思った。24週で800gの超低出生体重児には、私が考えているよりも希望があるかもしれないーーーーー


私は勉強が嫌いだったけれど、たまたま夫は大学教員で研究者だ。知りあいには医療者や幼児教育のプロもいるし、中には障害を抱えた子ども達を教えるプロもいる。


そういう人達に教えてもらいながら、自分でやってみようと思った。


私は教科書にも、研究報告にもどこにも書いていない、その先が知りたかった。


◇  ◇  ◇
超低出生体重児(未熟児)の就学問題 「10歳の壁」を乗り越える方法 その2を引用 (※少し書きなおしてあります)

一年生の時、息子は算数の授業においつけていけなかった。とにかく計算ができなかった。


計算ができないのは『数の概念』が理解できていないからだ。私は担任の先生にお願いして宿題を減らしてもらった。


なぜなら担任の先生は「足し算を速くできるように、カードを作って訓練しなさい」と、指示するからだ。このように表に「1+9」と書かれたカードをめくると、裏に答えの「10」が書いてある。このようなカードを私が作り「暗算の練習をさせて下さい」という。



2017-1-12-1.png


しかし私は息子にはまだ暗記ははやいと思った。息子のように理解する力が弱い子どもにとって、計算の仕組みがわからないうちに暗記に頼ると、考える力が身につかない。「楽」な方法でしかない。ちょうど、クローズアップ現代で取り上げていた100マス計算の早業のように。


私の考え方は違う。


このように数を、頭でイメージできないようでは意味がないと考えた。例えば「8」という数。「8」は「5」に「3」を足した数であり、「10」になるには「2つ」足らない、と頭でイメージできないといけないだろう。


2017-1-12-2.png
◇  ◇  ◇

かけ算の時にはこういったものをつくって、かけ算の仕組みを教えた。はじめはかけ算のイメージがつかめるよう、お皿に飴を3つずついれてみせていたが、数が増えてくると大変だから、1から9の段までつくって教えた。


2017-1-12-3.png


こんな感じで試行錯誤を繰り返してきた。中学生になった現在、一次関数が理解できるようになってきているし、心配していた証明も基礎はなんとか理解できているようだ。


2017-1-9.png


これが最善の方法だとは思えないし、すべてのお子さんにおすすめしているわけではない。ただ、ブログに書いておけば、後に続く人達の中で、知りたいという人が見つけてくれるかもしれない。後を歩く人達の負担を軽くする方法があるなら、そういう方法も考えていったほうがいいと思う。



コメント

非公開コメント