2017/01/29

超低出生体重児と『発達障害』 私がもっと科学的に解明して欲しいと思う理由 その2

●「赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせると天才になる」は迷信?


そもそも血液検査のような検査法があるわけじゃないし、実際に発達の専門家だという医師のアドバイスは、ことごとく外れた。もし外来に今でも通っていたらーーーーと考えるとゾッとする。適切な支援や訓練へつなげられなかったからだ。


ただ、そういう私でも、先ほどの研究者のように「普通に産まれたお子さんとは違うんですよ」と言われたら納得できる。でも脳科学のようなアプローチで超低出生体重児の発達を解明するには、もう少し時間がかかるんだそうだ・・・。

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脳科学とは - RIKEN Brain Science Institute - 理化学研究所

脳科学とは?

脳科学者達は、次のような基本的な質問への答えを見つけようと試みている:脳の中に見られる多くの遺伝子及びたんぱく質の機能は何か?脳細胞は、どのようにしてお互いに合図しあうのか?脳はどのようにして成長し、我々が学んだ時には何が起こるのか?老化の影響を逆転し、脳への損傷を修復することができるか?人工知能の装置を作り出すのに、どのようにして我々の持つ脳の機能への理解を適用できるか?

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つい最近「赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせると天才になる」は迷信という情報を知り、ショックを受けた・・・。子供を天才児にしたい母親たちをターゲットとしたビジネスモデルと書かれている。CDをプレゼントされたからよく聴かせたぁ。確かにあまり効果があるとは思えなかった。私のような未熟児を育てる母親は、インチキ商法の良いカモなんだろうなぁ。

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科学的に偽りであることが証明された脳に関する9つの迷信 Lifehacker  
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赤ちゃんにクラシック音楽を聴かせると天才になる

この迷信は、90年代にGordon Shaw博士とFrances Rauscher博士がカリフォルニア大学アーバイン校で行ったリサーチが元になっています。予備調査の結果では、モーツァルトのある曲を聞くと、子供の「時空間的な理由付けをする能力」が向上することが示されました。ここだけが大きくヘッドラインとして取り上げられ、子供を天才児にしたい母親たちをターゲットとしたビジネスモデルができあがってしまったのです。(以下略)

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●カルテに『障害名』が書かれることは、患者さんが考えているよりも重い

あと、私が科学的に解明して欲しいと思う理由はもう一つ。


友人の医師は私に「『障害』とするのは、最後の手段にすべきだよね。カルテに『障害名』が書かれることは、患者さんが考えているよりも重いことなんだよ」と言っていた。友人は成人をみる医師だから、子どもの将来、人権を考え疑問を持つようだ。精神科医の野田正彰医師と同じように、発達障害が「脳機能の障害」だということを重く捉えているようだ。

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野田正彰著 『うつに非ず』 第4章 疾病化 社会問題を個人の病気にすり替えるより一部引用

子育てに自責的な親たち

なぜ発達障害のラベル張りが浸透したのか。

少なくない親たちが、「自分のこどもには問題があるのではないか、それはこどもの育て方が原因でないか」と不安を抱いている。他人から指摘される以上に、自分自身を責めている人がいる。そのため、子どもに精神医学的な疾病名がつくと、「病気なのだから仕方がない」と安心し、早期に治療するように言われて少し落ち着いた気持ちにある。

これはトリックに他ならない。日本では発達障害とは脳機能の障害と法律に書かれているのに、発達障害だからと言われて安心するのはおかしくないか。脳機能の障害は、脳の器質的、遺伝的な原因を仮定している。そんな仮説を安易に認めてよいのか。

早期の治療をすれば全ての病気がよくなるわけではない。問題の多い早期介入も少なくない。

(中略)

幸福感についての国際比較調査では、日本の子どもは他国の子どもより極めて低い。しかも、思春期を過ぎるとさらに幸せに思えなくなっている。こんな子ども時代を生きることが幸せなのか、子どもにこんな日々を強いている私たちに責任はないのか。

近年では、何もかも発達障害と片づけられる傾向にあるが、子どもが問題行動をする時には家庭、学校、地域社会に問題があることが多い。もちろん、家庭といっても親のみに責任があるのではない。親がおかれている苦しい状況、子どもの見方は、この社会と文化が作り出したものである。異なった社会なら、子どもがこのような精神状態になるのか、こんな行動をとるのか、考えてみるとわかるだろう。

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