2017/01/31

『HPVワクチン』を推進した任意団体と『牧本事件』

⚫︎被害者に死よりも苦しい生を強いる?

『月刊日本』の公式サイトに、気になる記事が掲載されていた。


「世界に拡がる薬害 子宮頸がんワクチン」というタイトルで、『推進派』と呼ばれる方々が、なぜ情報操作をするのかを解説している。ワクチンの被害を扱う記事は何度も読んできたが、ショッキングな内容で驚く。なぜなら、HPVワクチンは「神経障害」を引き起こしている可能性があり、それは被害者に死よりも苦しい生を強いると、書かれているからだ。


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世界に拡がる薬害 子宮頸がんワクチン 『月刊日本』2017/1/30
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―― HPVワクチンに神経障害の可能性が出て来ました。

A HPVワクチンが「神経障害」を引き起こす可能性が出てきたのは致命的だ。これは世界的な子宮頸がんワクチン問題に止めを刺す「爆弾」になりうる。

本来、薬は患者に打って病気を治すものだ。その代わりに副作用が出るのは仕方がない。しかし神経障害の副作用は絶対に認められない。薬の世界では、神経障害の副作用は死よりも重いとされている。神経障害は死よりも苦しい生を強いるからだ。

たとえば人間は癌を治す代わりに痴呆になることを望まない。抗癌剤は痴呆どころか食欲不振の副作用があっただけで認可されない。極論だが、神経毒性を持つ薬は「薬」にならない。

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後半部分にも興味深いことが書いてあった。先日報道されたアステラスの新型ワクチン中止と、HPVワクチンの副反応問題は関係があるかもしれないそうだ。

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そもそもHPVは未だに謎の多いウイルスだ。特にグラクソが製造販売する「サーバリックス」は、世界初の昆虫細胞培養株と昆虫ウイルスで作られたHPVの遺伝子組み換えワクチンだ。今まで世界に存在しなかった物質に侵入された人体が過剰反応し、神経障害、免疫障害を起こしても不思議ではない。

先日、『日経新聞』(1月12日付)がアステラスの新型ワクチン中止を報じた。アステラスはバイオベンチャーUMNファーマと共同で、昆虫細胞を使った開発した新型インフルエンザワクチンの承認を申請していたが、2年半以上認可されなかったという。国はHPVワクチンの副反応を見て、昆虫由来ワクチンに慎重になっている可能性がある。

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⚫︎裁判の争点は早期承認か 『HPVワクチン』を推進した任意団体と『牧本事件』

いよいよ2月13日は、被害者が厚生労働省と製薬企業を提訴した裁判の第一回期日だ。


そこで思い出すのが『牧本事件』だ。実は、私が『牧本事件』に関心を持ったのは、『HPVワクチン』推進に協力したとされる任意団体だったからだ。


以下は、ジャーナリスト斎藤貴男氏が執筆した特集記事。推進に協力した団体名が記載されている。よくみていくとあることに気づく。不思議なことに私には見覚えのある団体があるのだ。その一方で、牧本医師と活動を共にしていた団体は少ないようだ。


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「予防接種は国家経営そのもの」 子宮頸がんワクチン問題を追う 集英社インターナショナル 2014年9月16日
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HPVワクチン推進に影響力を行使した団体はきわめて多い。本稿でも幾度か登場した2009年7月の、長妻昭厚労相(当時)への要望書提出に参加した23団体を挙げるだけでも──。

「医療構想・千葉」「医療法人社団 ゆうあい会 ゆうあいクリニック」「(財)日本対がん協会」「子宮頸がんから女性を守るクリック募金」「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」「子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会」「市民のためのがん治療の会」「(社)ティール&ホワイトリボンプロジェクト」「(社)日本産科婦人科学会」「(社)日本病院会」「全国医学部長病院長会議」「全国骨髄バンク推進連絡協議会」「特定非営利活動法人 子宮頸がん啓発協会 Think Pearl」「特定非営利活動法人 子宮頸がんを考える市民の会」「特定非営利活動法人 日本婦人科腫瘍学会」「日本癌治療学会」「日本臨床腫瘍学会」「八王子内科クリニック」「らんきゅう 子宮がん・卵巣がん患者による患者のためのサポートグループ」「卵巣がん体験者の会スマイリー」「リボンムーブメント」「リレー・フォー・ライフin ふくおか実行委員会」「『I know』プロジェクト」(50音順。「専門家会議」年次報告より)。医療機関や学会をさて置けば、草の根的な市民グループが目立っていたのが大きな特徴だ。

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私は裁判では、まさにこの早期に承認されたことが争点になるんじゃないかと考えている。


こちらは、PMDAが公開している、問題のサーバリックスとガーダシルの『審議結果報告書』だ。ワクチンに懐疑的だというトランプ氏が大統領に就任した直後だ。裁判の行方に注目が集まりそうだ。


審議結果報告書 サーバリックス(GSKグラクソスミスクライン社)平成21年(2009年) 9月8日

審議結果報告書 ガーダシル(MSDメルク社)平成23年(2011年) 6月3日


⚫︎科学や医学の進歩は私達に幸せをもたらしてきたのか

最後に、トランプ氏について私の感想を書いておこう。トランプ氏を、非科学的だと批判する科学者も多いけれど、私はトランプ氏が支持を集めた理由は、少し違うと考えている。「科学や医学の進歩は人類に幸せをもたらしてきたのか」を突きつけているような気がしてならない。どちらかというと、急激な変化に危機感を持ち、ブレーキを踏みたい人たちが増えているんじゃないかと思う。


医療的ケア児の問題や、超低出生体重児が苦労しながら生きていること。そして新型出生前診断の議論をみていても、幸せばかりじゃないよね、と思ってしまうからだ。

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