2017/02/07

超低出生体重児の『就学問題』 私が「お母さん頑張らなくていいですよ」という言葉が嫌いになった理由

●子どもの成長は待ってくれない 不安に思うならなるべく早く改善策を見つけたほうがいい

たまにブログを読んだ超低出生体重児の親御さんからメールをいただくことがある。


私の子供も、超低出生体重児です。同じように公的な支援がありません。発達を診てくれている先生は『順調です』というけれど、本当にこのままでいいのでしょうか?学校に通うようになったらどうなるか心配です


親御さんの考え方も皆それぞれ違う。だからなるべく自分の意見はいわないようにしてきた。けれど、本音を言わない自分もまた、偽善者かもしれないと最近思うことがある。


超低出生体重児の中には、息子と同じように特別支援学校や支援級では物足りないが、普通学級では厳しいというお子さんが多いんじゃないかと思うからだ。


私が今まで育ててきて思ったことをズバリ書いてみよう。


私は、不安に思うなら、解消できる方法をなるべく早く見つけたほうがいいと思う。子どもの成長はまってくれないからだ。


●専門家と呼ばれる人たちが、常に正しいことを言っているとは限らない 自分でやるしかなかった


ただし支援を求めても、協力してくれる支援者が出てくるかどうかはわからない。超低出生体重児の成長はまだよくわかっていない。専門家と呼ばれる人たちが、常に正しいことを言っているとも限らない。


結局は、自分でやるしかないんじゃないかと思っている。


私がそう思うのは夫が教員だからだ。今の日本の教育現場(特に公教育)が疲弊していることを知っているからだ。私はもともと素晴らしい教育者も教育法もあるとは思っていない。子どもは一人一人違うから誰かや何かを盲信したらダメだと思っている。せいぜい「共感できる」程度にとどめておいたほうがいいだろう。


●超低出生体重児には『待つ時間』と『刺激(厳しさ)』の二つが必要 どちらが欠けても伸びていかない


私が勉強を教えたのは息子が泣いたからだ。「僕だけどうしてできないの?皆と同じように勉強ができるようになりたい」と私に言ったのだ。


これは去年の4月の英語の小テスト。私が本格的に英語を教えはじめたのが昨年の1月なので、数ヶ月が経過した頃だ。平均は80点前後。かなり悪い数字だ。


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こちらは約1年たった、今年のはじめに返された同じテスト。まだ平均には届かないけれど、急激に伸びたんじゃないかと思う。中学に入学して半年間は、ただ授業に参加しているだけだったから。


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私は息子が幼稚園に通う前に療育先がなく、プリスクールに入れた。それ以降は意識して英語に触れさせていなかった。息子は漢字が苦手で、特にローマ字には四苦八苦していた。あの時は、無理に勉強させたら壊れてしまうかもしれないと思ったし、私自身が英語の早期教育を受けたから弊害も知っている。英語を嫌いになったほうが困ると、無理に勉強させなかった。


それが今、ニュースでトランプ大統領の演説をみて「単語がききとれるようになった」と喜ぶように。





私は特別なことをしたわけじゃない。「反復練習」や「音読」を繰り返しさせただけだ。本人が「できるようになりたい!」とがんばったことのほうが大きい。要するに息子は、今ようやく『中学生』になったのだ。


2つ並んだテストの結果が、今の我が国の厳しい現実を表していると思う。今の公教育では、超低出生体重児の可能性は芽が出る前に踏みつぶされていくかもしれないのだ。息子の場合、もしも母親の私ががんばらなかったら、確実に落ちこぼれていったはずだ。


●私が「お母さんがんばらなくてもいいですよ」が嫌いになった理由


医療者や福祉の仕事をする方々が、私のような母親に、必ずかける言葉がある。たぶん教科書やマニュアルに書いてあるのだろう。「お母さんがんばらなくてもいいですよ」だ。


私はこの言葉が好きじゃなかった。今でも嫌いだ。だって超低出生児が通る道は、今も昔もそれほど変わらない。こういう厳しい現実があることがわかっているんだから。

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