2017/03/16

『医療志民の会』について 『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ

※『医療志民の会』という任意団体について以前書いた記事へのアクセスが増えております。多数のお問い合わせをいただいたので、新しい情報を付け加え再掲載しました。『医療志民の会』とは2009年4月に誕生した任意団体で、医療をよくしたいと願う医師や市民、政治家が集まってつくられた任意団体のことです。現在は活動を休止しているようです。

〜『がん対策基本法』から『医療志民の会』そして『公費助成運動』『医学部新設推進』へ 〜

【2005年10月〜2016年3月】
アインファーマシーズの寄付講座『東京大学医科研所先端医療社会コミュニケーションシステム』が東京大学医科学研究所に設置される。
http://expres.umin.jp
(※肩書きは当時)
●特任教授  上昌広
●客員研究員 久住英二(2008年2月からナビタスクリニック立川院長 2014年1月より医療法人社団鉄医会理事長)


※2016年3月22日、『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』が東京大学とアインホールディングスに対し、医療法人社団鉄医会ナビタスクリニックの利益相反などを問う公開質問書を提出
「東京大学医科学研究所先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携部門」に関する公開質問書
「東京大学医科学研究所先端医療社会コミュ二ケーションシステム社会連携部門」に関する公開質問書(アインホールディングス版)

※参議院議員時代の鈴木寛氏の政策実務活動歴には、業績として『ナビタスクリニック』が掲載されている
http://suzukan.net/gyoseki.html


【2006年6月】
がん対策基本法が議員立法で成立する
『NPO法人健康医療開発機構』が設立される
http://www.tr-networks.org/usr/NPO-usr-103.html
(※肩書きは当時)
●事務局 上昌広(東京大学医科研)    
●理事  土屋了介(国立がんセンター中央病院院長)


【2006年か2007年頃】
新日本有限責任監査法人の子会社である新日本パブリック・アフェアーズ株式会社が、グラクソスミスクライン社との間でロビイングの委託契約を締結
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine09.html)

【2006年11月】
『現場からの医療改革推進協議会』
 第1回シンポジウム
(http://plaza.umin.ac.jp/expres/genba/symposium01.html)
(※肩書きは当時)
●発起人 土屋了介(国立がんセンター中央病院 院長)
●    黒岩祐治(フジテレビ報道局解説委員)
●事務局 上昌広 (東京大学医科学研究所)
●    鈴木寛 (参議院議員)


【2008年2月21日】
『医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟』
設立。
http://medg.jp/mt/?p=438
(※肩書きは当時)
●会長    尾辻秀久参議院議員(自民党)
●会長代理  仙谷由人衆議院議員(民主党)
●副会長   坂口力衆議院議員(公明党)
       塩崎恭久衆議院議員(自民党)
●幹事長   鈴木寛参議院議員(民主党)
●幹事長代理兼事務局長 世耕弘成参議院議員(自民党)
●副幹事長  西田実仁参議院議員(公明党)
●事務局次長 萩生田光一衆議院議員(自民党)
       足立信也参議院議員(民主党)


【2009年4月】
麻生太郎政権でまとめた「日本経済再生への戦略プログラム」の中に、(主にがん医療において)未承認薬などの審査を迅速にするよう提言が盛り込まれた。
(http://nk.jiho.jp/servlet/nk/release/pdf/1226482506651)
日本経済再生への戦略プログラム (中間報告案) 2009年3月30日 自由民主党政務調査会 日本経済再生戦略会議
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●海外では承認されているが国内では未承認となっている医薬品ががん等の分野で存在。(約14の未承認薬、他に600件程度のいわゆる適用除外)

●がん・小児等の未承認薬などの集中治験(臨床研究)審査体制を早急に確立(上記600件程度の中から選定して実地)スーパーファストトラックの創設 : 優先審査

●未承認薬などの治験を3年以内に終了。

●スーパーファストトラックの対象となる未承認薬等については審査期間を6ヶ月までに短縮(従来の審査期間 : 12ヶ月)。

●その他の医薬品についても承認までの期間を2.5年、医療機器についても1.5年以内に整備


【2009年4月15日】
自民党の日本経済再生戦略会議(会長=町村信孝前官房長官)が、未承認薬支援を了承。
(http://nk.jiho.jp/servlet/nk/gyosei/article/1226551178639.html?pageKind=outline)


【2009年7月21日】
長妻昭厚生労働大臣へ以下の23団体が、子宮頸がんワクチンへの公費助成を求め、要望書を提出。子宮頸がんワクチンの公費助成運動の共同代表、女優の仁科亜季子氏癌研究会顧問の土屋了介氏も同席。
http://shueisha-int.co.jp/vaccine/vaccine09.html
●医療構想・千葉
●医療法人社団 ゆうあい会 ゆうあいクリニック
●財団法人日本対がん協会
●子宮頸がんから女性を守るクリック募金
●子宮頸がん征圧をめざす専門家会議(子宮頸がんゼロプロジェクト)
●子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会
●市民のためのがん治療の会
●社団法人ティール&ホワイトリボンプロジェクト
●社団法人日本産科婦人科学会
●社団法人 日本病院会
●全国医学部長病院長会議
●全国骨髄バンク推進連絡協議会
●特定非営利活動法人 子宮頸がん啓発協会 Think Pearl
●特定非営利活動法人 子宮頸がんを考える市民の会
●特定非営利活動法人 日本婦人科腫瘍学会
●日本癌治療学会
●日本臨床腫瘍学会
●八王子内科クリニック
●らんきゅう 子宮がん・卵巣がん患者による患者のためのサポートグループ
●卵巣がん体験者の会スマイリー
●リボンムーブメント
●リレー・フォー・ライフin福岡実行委員会
●『I know』プロジェクト。



集英社インターナショナルで「子宮頸がんワクチン問題を追う」を連載しているジャーナリストの斉藤貴男さんは「医療機関や学会をさて置けば、草の根的な市民グループが目立っていたのが大きな特徴」と感想を述べておられた。


私はこのメンバーに見覚えがあった。


こちらは、県立福島大野病院事件の後の2009年4月11日に設立された『医療志民の会』という会だ。私も設立シンポジウムに参加したからよく覚えている。医療崩壊をくい止めたいと願う医療者、患者、市民が参加した草の根の運動だった。

医療志民の会ニュースblog
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前の年(2008年)に民主党から出馬宣言した、元薬害肝炎原告団の福田衣里子氏が参加していたのが印象に残っている。その他にも政治家が参加していたが、当時民主党に所属しておられた鈴木寬議員梅村聡議員、薬害エイズで有名な川田龍平議員などいずれも民主党に関係のある政治家が多かったように記憶している。(自民党の橋本岳議員から応援メッセージあり)シンポジウムの司会をしておられたのは、現神奈川県知事の黒岩祐治氏

医療志民の会 参考資料2  発起人一覧
http://lohasmedical.jp/blog/kawaguchi/PR.pdf
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(※肩書きは当時)
●上昌広(東京大学医科学研先所)
●黒岩祐冶(フジテレビ報道局 解説委員)
●土屋了介(国立がんセンター中央病院院長)
●久住英二(ナビタスクリニック立川院長)


(※当日の様子を伝える報道。今と違って、医療者と市民とが同じ方向を向いていたことが伝わると思います。↓)
「医療崩壊食い止めたい」 患者や医師が立ち上がる 2009/4/13 j-cast 


興味深いのは、この『医療志民の会』が「子宮頸がんワクチンの公費助成」や「医学部新設」をすすめてきた、ということだ。例えば、『子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会』という公費助成を求める任意団体のwebサイトが、アーカイブに残されている。発起人をよくみると、『医療志民の会』のメンバーと似ていることがわかる。それもそのはず、『子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会』の事務局長木戸寛孝氏(世界連邦21世紀フォーラム代表)は『医療志民の会』の事務局長でもあるからだ。

子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成推進実行委員会 発起人一覧 
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※追記 
http://www.minerva-clinic.jp/blog/14-2朽ちた権威/
※仲田洋美医師のブログの情報を参考にまとめました
●子宮頸がんワクチンのロビー活動を、元国立がんセンター中央病院長で現在、神奈川県顧問の土屋了介医師にお願いしたのは、慶應義塾大学医学部名誉教授で現在、内閣官房参与(第2次安倍内閣。少子化対策・子育て支援)の吉村泰典医師

内閣官房参与の吉村医師は、改ざんグラフを持ち込み、出産を誘導したとして、現場の研究者から猛反発された
※田中重人東北大学文学部准教授が提出した質問書
改ざんグラフを持ち込んだ吉村泰典内閣官房参与と関連専門9団体への質問状

●実際に23団体を取りまとめたのは、新日本パブリックアフェアーズの座間恵美子氏

●座間氏は、新日本パブリックアフェアーズだけでなく、新日本有限責任監査法人にも所属している

●新日本有限責任監査法人は、上昌広特任教授の寄付講座の寄付元、アインファーマシーズの監査を行っている




【2009年8月】
厚労省「薬事・食品衛生審議会」の「医薬品第二部会」で、グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」を優先審査に回すことを了解。


【2009年10月】
グラクソ・スミスクライン社の「サーバリックス」4ヶ月のスピード審査で承認される。


【2013年9月〜2016年11月】
黒岩祐治神奈川県知事が、日本版ACIPを目指し『神奈川県予防接種研究会』を設置する。

(当初の構成員が記載されている、当ブログの記事http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-821.html
(※肩書きは当時)
●横田俊一郎(県小児科医会会長)
●片岡正(かたおか小児科クリニック院長)
●久住英二(ナビタスクリニック川崎内科医師)
●岩田眞美(横浜市健康福祉局健康安全部医務担当部長〔健康安全課長〕)
●小山万里子(ポリオの会代表)
●高畑紀一(+Actionfor Children代表)
●東恵子(特定非営利活動法人シャーロックホームズ理事長)
●川口恭(ロハス・メディカル発行人)


※その後2015年9月2日、『全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会』から黒岩知事に、久住氏と川口氏の利益相反行為を問う公開質問書が提出される
http://consumernet.jp/?p=2584


【2015年11月】
政府は国家戦略特区に指定している千葉県成田市に、医学部を新設する計画を正式に認める。


【2016年】
3月に国際医療福祉大学が文部科学省へ医学部の設置認可申請を行い、8月31日付で、文部科学大臣より正式に認可される。
(国際医療福祉大学の医学部の新設について文部科学大臣より正式に認可されました 千葉県成田市)

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