2014/02/20

超低出生体重児と虐待 その2 親の経済が予後を変える?

昨日の続き。食べたがらない超低出生体重児の栄養について考えてみる。私もずっと悩んできたからだ。

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子供がお世話になった特定非営利活動法人 「ケンパ・ラーニング・コミュニティ協会」
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「民族・国籍・宗教・文化・発達・しょうがい
さまざまな違いを認め学び合う
笑顔の子育てコミュニティです」

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昨年11月23日に放送された、クローズアップ現代「高齢者こそ肉を?! ~見過ごされる高齢者の“栄養失調”~」を見て栄養と運動について考えさせられた。今は研究がすすんでいろいろなことがわかるようになっているからだ。


しかも番組には、東京都健康長寿医療センター研究所の新開省二先生が出演されていた。何度かお目にかかったことがある。今まで運動生理学やお年寄りの研究を地味だと思っていたけれど、長い時間をかけ、地道にコツコツ研究を続けると、こんな風に親世代に還元できるんだと感激した。「なんて親孝行な研究なんだろう」と思ったのだ。


同時に、超低出生体重児の栄養についても、もう少し考えないといけないんじゃないかと考えるきっかけを与えてくれた。なぜなら、「超低出生体重児は成人になってから糖尿病、高血圧、肥満など生活習慣病を発症しやすい」という研究報告があるからだ。一体それは何が原因なんだろうか。どこでどんな研究が行われ、その結果何がわかって何がわからないのか。


もし食生活や運動習慣で予防できるなら、子供にきちんと教えないといけないだろう。

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高齢者の栄養失調 その実態と背景 NHKクローズアップ現代

こうした、一見、元気な高齢者の栄養不足は、決して甘く見てはならないことが最新の研究で明らかになってきました。


東京都健康長寿医療センターの新開省二さんです。新開さんのチームは、東京と秋田で、目立った病気のない高齢者1,000人以上の栄養状態と、その影響を20年以上にわたって追跡調査しました。栄養状態を表すアルブミンなどの血液成分と生存年数、病気との関連について、詳しく解析を行いました。


その結果、アルブミンの値が低い人たちは、そうでない人たちより生存率が低い、つまり、長生きできない傾向があると分かってきました。ほかにも、認知症の前段である認知機能の低下を引き起こすリスクが2倍。脳卒中、心臓病のリスクは2.5倍に上がる、という結果も出ました。


アルブミンは、肉や魚などのたんぱく質をもとに体内で作られるもので、筋肉や血管、免疫細胞などの機能に不可欠な成分です。そのため、アルブミンが減ると、筋肉が落ち、血管がもろくなり、免疫機能も低下します。


年をとると、多くの場合、アルブミンを作る力が徐々に弱まる傾向にあります。これが、いわゆる老化です。だからこそ、高齢者は若い時以上に意識して、肉などのたんぱく質を多くとらないと、アルブミンの減少が加速。老化が早まり、さまざまな病気が進行する要因となるのです。



東京都健康長寿医療センター研究所 研究部長 新開省二さん「(低栄養は)なかなか自覚されにくいということですが、じわりと全身のいろいろなところに影響してきます。それが最終的な寿命とか、要介護の発生に結びついてくるのではないかと。」


この豊かな時代に、なぜ高齢者が栄養不足になってしまうのか。VTRの冒頭に出てきた関谷さんです。この日1日、食べたものを見てみると…。


朝は、パンと牛乳。昼は、ごはんと焼き魚。そして、夜のメインは、野菜炒め。1日3食、食べていますが、摂取した、たんぱく質の合計は39グラム。1日にとるべき量を満たしていませんでした。気になるのは、肉が全くないことです。肉を食べるのは、1週間に2回ほどだといいます。



関谷緑さん(88歳)「毎日食べようという気がない。それでも(栄養が)間に合っているんじゃないかなって。」


魚や大豆でも、たんぱく質をとることはできますが、肉は鉄分や脂肪など、ほかの栄養も一緒にとれるうえ、必要なたんぱく質を効率的に摂取できるのです。


東京都健康長寿医療センター研究所 研究部長 新開省二さん「高齢者は割合、魚とか大豆製品はとっているんです。全体を見渡して、より不足しているのが肉なんです。今の日本の高齢者は、もう少し肉の摂取を増やしたほうがいいと。」とはいっても、栄養失調の克服は、そう簡単ではありません。

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最後はお年寄りが皆で集まって食事をする場面で終わる。


「この日が楽しみなんです、私たち。」

「みんなでお話しながら食べたほうが、おいしいね。」



息子は勉強ができなくても学校が大好きになった。おいしい給食が友達と一緒に食べられるからだ。お年寄りだって一人より大勢のほうが楽しいだろうと思うのだ。外に出ればちょっとした運動にもなる。食事を届けるサービスよりも、来てもらう方が認知症の予防にもなるなるだろうな。小さく産まれた子供も子供同士のほうが楽しいんじゃないだろうか。


幼稚園に入る前、集団生活が心配だった。でも発達の遅れがわずかなので、市の療育には入れないと言われた。音楽教室などにいっても、「勉強」の雰囲気があって子供は楽しくないようだ。


そこで少し料金が高いけれど、発達の遅れている子供のことも考え指導してくれる特定非営利活動法人に預けることにした。「民族・国籍・宗教・文化・発達・しょうがいさまざまな違いを認め学び合う」というコンセプトも気に入った。以前暮らしていたカナダのようだからだ。ここではお弁当も頼めるのでとても助かった。私が作る料理よりも見た目もきれいで味も違うから、小食でも残さず食べていた。晴れた日は公園でお弁当を食べることもあった。母である私にはできないことをしていただいた。


お母さんが一人で毎食1時間半格闘するのはどう考えても大変。たまには息抜きできればいいよね。子供が食べることが楽しいと思えるような支援があったらなぁ、と思ってしまった。


以下にあることは大げさでもなんでもない。PTAの仕事をしていたらいろいろと厳しい話を聞いた。私がインタビューに応じた時、読んだ方が一番共感してくれたのは「親の経済が、超低出生体重児の予後を左右するんじゃないか」ということだった。そうじゃないことを祈るばかりだ・・・。

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約6人に1人の子どもが「貧困」水準に……現状と対策 2014/2/19 12:30 - All About

■日本の子どもの貧困率が高いのはナゼ?

子どもの貧困率が上がってきた原因は、景気の悪化による扶養する親の経済状態が悪化したことや、離婚によるひとり親の増加が挙げられています。

日本の子どもの貧困は、所得の再分配後の方が高いのも問題です。「再分配」とは、国が税金や社会保険料などで集めたものを、年金や生活保護費、児童手当、ひとり親なら児童扶養手当や遺族年金などの給付で返すことで、所得格差の調整などを行っています。

再分配後に子どもの貧困率が改善されていないばかりか、さらに現状からすれば、日本は低所得層への再分配について再考する必要があるのかもしれません。

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