2017/04/13

『うつを治したければ医者を疑え! 』と小学生の摂食障害 摂食障害を回復させたもの1

●スクールカウンセラーは何のためにいるのか


うつを治したければ医者を疑え!うつを治したければ医者を疑え!
(2015/04/06)
伊藤隼也と特別取材班

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昨年の6月頃だった。友人が私に相談したいことがあるという。友人にはお子さんが2人いて、小学生の娘さんが摂食障害だということはきいていた。ただ私はあまり深刻に考えていなかった。元気で利発な女の子という印象しかなかったからだ。


ところがお昼ご飯を食べながら彼女の話をきくと、かなり切迫していることがわかる。今すぐにでも、体重の減少が食い止められなければ、入院になってしまうそうだ。


スクールカウンセラーに相談したけれど、「決めるのはあなたとお子さん自身です」と言うだけ。「カウンセラーは何のためにいるんだろうね」とため息をついていた。小学生のお嬢さんも、同じ理由でカウンセラーを信頼できないと言うそうだ。


●彼女が私に相談した理由


それほど切迫していた彼女が私に相談したのは、私が精神医療の被害者で、様々な活動をしてきたからだ。摂食障害の治療を専門に行うのは、思春期外来などで、多くの場合児童精神科医が治療に当たる。彼女は、向精神薬をはじめとする薬物に対して、抵抗を感じていたのだ。精神科にはできだけ行きたくないという。


●摂食障害のためのカウンセリング プロの栄養指導が危険なダイエットを加速させてしまった


スクールカウンセラーはいくつかの医療機関を紹介してくれて、都内の有名な医療機関でカウンセリングを受けたそうだ。彼女が当初望んでいたような、薬物治療をしない相談機関だった。


ところがこのカウンセリングが、お嬢さんに逆効果をもたらしてしまったという。


食事や栄養の話をきているうちに、「カロリー」という言葉を覚え、かえって「カロリーが高いから」といって、食べ物を拒絶したり、あるいは「カロリーを消費するため」と、必要以上に運動するようになってしまったそうだ。


●病気で痩せたのに、皆が「きれいになった」と褒めてくれた


お嬢さんが摂食障害になったきっかけはクラスの人間関係だそうだ。クラスの中に、「どうしても合わない」子がいるそうだ。そして小さな挫折感も関係しているそうだ。それは私たち大人からすると、笑い飛ばすほど些細なことだけれど小学生のお嬢さんにとったら「将来を悲観」するほどの挫折らしい。


そういうモヤモヤがあった時に、病気でしばらく学校を休んだ。久しぶりに登校した彼女に同級生がかけた言葉が「やせてきれいになったね!」だったのだ。クラス中の女子に褒められると、認めてもらったようで嬉しくなって、食事を制限するようになっていったそうだ。


●家族にも問題があるけれど


その他にも、彼女の家族はいくつかの問題を抱えていた。どこの家族にも多かれ少なかれ問題はある。もし精神科で正直に話せば、単に「診断名」にすり替わるだけかもしれない。かえってお嬢さんの健康からは遠のいてしまいそう。


「あまり詳しく話さないほうがいいよ。家族のせいだと言われてしまうから」と私は伝えた。その代わり私はいくつか対案を出してみた。「転校するのはどうか」「中学受験はどうか」ーーーー


ところがお嬢さんはすでに学校には通っていないという。行政に紹介してもらい、フリースクールのような場所で勉強しているそうだ。ずいぶん前から「無理して学校に行かなくてもいい」と伝えているそうだ。受験は金銭的なことは問題ないけれど、本人が公立を希望していると言われた。


●ネットの掲示板「思春期外来(精神科)に行かないとダメ」とすすめるが、完治した当事者の声はほとんど見当たらず…


そこで私はある本を手渡した。私自身学生時代ダイエットに失敗し摂食障害のような経験があり、怖さを知っている。いくら友達でも下手に共感したり、その反対に突き放したら症状を長引かせてしまうかもしれない。10年以上治らず、拒食症から過食症になるなんてこともよくある。だから私は今日のために、治療を行う医療機関について調べたり、知り合いにも問い合わせていた。


ところが、ネットで「小学生の摂食障害」で検索をすると、多くのレスがついた掲示板にたどり着くのに、肝心な治療の中身がわからない。どの回答者も「素人が口を挟める問題じゃない」「思春期外来へ行ったほうがいい」とすすめるのに、完治したという当事者の声はほとんど見当たらない…。


彼女が望むような、精神科が関与しない施設も近くにはないようだ。


このままではたぶん都内の医療機関(つまり精神科)にお世話になるだろうと予め用意しておいた。


続く

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