2017/05/01

超低出生体重児の就学問題 学校の先生の約6割が過労死ライン

●NHKの意見募集

NHKが『医療的ケア児』と『発達障害』のあるお子さんの教育問題について、特集を組むそうだ。番組が意見を募集をしたところ、掲示板に意見が寄せられている。

◇  ◇  ◇
【募集中】「医療的ケア児」の就学、通学についての悩み、教えて下さい!(2017年5月特集) NHK福祉ポータル ハートネット

障害や病気のため、たんの吸引や経管栄養などの医療的なケアが必要な「医療的ケア児」。昨年4月の放送で取り上げた際には、保護者から悩みの声が多く寄せられました。
今回は引き続き、医療的ケア児の就学や通学の課題について考える番組を5月に予定しています。

文部科学省が平成27年に行った調査によると、看護師が学校にいない、または常駐ではないなどの理由で保護者が医療的ケア児の就学に付き添っているケースは、全国の公立小中学校で388件にのぼります。特別支援学校も含めると、その数は更に増えます。

また、体制が整っていないため、そもそも希望する就学先に通えていないという声も聞こえてきます。

医療的ケアが必要なお子さんを育てる保護者のみなさん
教育や医療の現場でそうした子どもたちと接するみなさん
今、子どもを学校で学ばせる上で、どんなことに困ったり悩んだりしていますか?

保護者から・・・
「学校側に看護師がたりないため、親の付き添いを求められている」
「人工呼吸器の子どもは『訪問学級しか難しい』と言われ、友達と学ぶことができない」
「通学バスに乗せてもらえず 学校に通えない」
「学校や教育委員会と粘り強く交渉して、支援体制が整った」など、
また、教育現場から・・・
「看護師が少ない現状で、大人数の複雑なケアを求められる」
「現場で声を上げても、なかなか“上”が体制を整えてくれない」
「うちの地域では、こんな工夫がなされている」など

みなさんの体験談、ご意見を募集します。



【募集中】「発達障害」がある子どもの学校教育についての悩み、教えて下さい!(2017年5月特集)NHK福祉ポータル ハートネット

あと少しで春。入学、進学のシーズンが近づいてきました。
5月、発達障害のある子どもの学校教育についての番組を予定しています。

自閉症スペクトラム、ADHD、LDなど発達障害である可能性のある子どもは、文科省の試算によると、全国の小中学校に通う子どもの6.5%にのぼります。教育の選択肢は広がりつつありますが、望む教育を受けられず、悩むご家族も多いと思います。

発達障害のあるお子さんを育てる保護者のみなさん
教育現場で子どもたちと接するみなさん
子どもたちが学校に通う上で、どんなことを感じていますか?

「子どもをどの学校(学級)に通わせればいいかわからない」
「“通級”に通わせたいが、仕事があってできない」
「クラスの障害のない子との関係が上手くいかない」といった悩み
「こんな選択、こんな工夫をしたら上手くいった」という体験談など

ぜひ、あなたの生の“声”をお寄せ下さい。お待ちしています!

◇  ◇  ◇

私は2つの掲示板の書き込みをみて、憂鬱になってしまった。


あれもこれも何もかもかもが足らないんだなぁと思うからだ。明らかな障害があるお子さんの親御さんがこれだけ困っているのだから、息子のような発達の遅れがわずかな超低出生体重児の就学問題まで、手が回らないだろう…。


それどころか、たぶん重い障害や病気があるようなお子さんの就学問題もそう簡単には良くなっていかないだろう。


●先生は「過労死ライン」…


なぜならつい先日、学校の先生の約6割が過労死ラインであるというニュースがあったばかりだからだ。

◇  ◇  ◇
教員悲鳴「休みがない」 中学の6割「過労死ライン」超 前田育穂、土居新平 根岸拓朗2017年4月29日12時44分 朝日新聞
2017-5-1-1.png

教員の長時間勤務の悪化ぶりが、文部科学省の調査で明らかになった。28日に公表された勤務実態調査では10年前から労働時間がさらに増え、小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」に達していた。文科省は「看過できない事態」と言うものの、改善に向けた道筋は見えない。その間も、現場からは悲鳴が上がる。

公立小中の教員、平均11時間超勤務 30~40分増
 神奈川県内の小学校の男性教諭(36)の出勤は毎朝7時半ごろ。陸上クラブの朝練習の指導に始まり、授業や職員会議、行事の準備、事務作業――。息つく間もなく仕事が続き、帰りは午後9時ごろだ。忙しい時は午後11時になることもある。「今の働き方を定年まで続けるのは厳しい。社会の変化に対応するために仕事が増えるのは仕方ないが、教員の数はそう増えておらず、負担が重くなっている」とため息をつく。

◇  ◇  ◇

●文科省は現場の教員の負担を減らしたいの?それとも増やしたいの?


今回は、公立の小学校と中学校の調査結果だけれど、大学も似たような感じだ。


腑に落ちないのは文科省の姿勢だ。私は文科省のやっていることはマッチポンプだと思う。なぜならこのような調査をしているのに、文科省が出す通達は年々細かくなる一方だからだ。現場が通達を守れば守るほど教師の仕事は忙しくなっていく。


●NHKは、教員や保育士の労働環境にも目を向けて欲しい!


で、NHKはどういう番組にするつもりだろう。


報道特集のように、駒崎弘樹氏のような支援者を取り上げるのだろうか?


先日紹介した駒崎弘樹氏の裁判についてのブログ記事を読んで私は考えた。


『女性保育士を薄給でこき使うな』 駒崎弘樹氏と認定NPO法人フローレンスが訴えられている?


駒崎氏のフローレンスが、どれくらいの補助金を手にしているのか知らないけれど、批判している方のいうことはもっともだと思うからだ。そもそも家庭ごとに事情が違うから、求めている支援だってそれぞれ違うはず。


知り合いのお母さんは、障害のあるお子さんの世話だけでなく、義理のお母様の介護までしている。いつも思ってきたけれど、彼女のような人にはなかなか支援が届かない。いっそのこと、困っている家庭に直接お金を支援すればいいと思う。東京だろうと沖縄だろうと、どこに住んでいようと公平だと思うし、働きたい親御さんばかりでもないだろう。



●給食死亡事故 担任の先生のその後はどうなったのか?


あともう一つ重要な問題が置き去りにされている。


私の街で起きた給食アレルギー事故は、その後、どうなったんだろう?


私の夫も教員だ。だから亡くなった女の子の担任をしていた先生が気になって仕方がない。


あの先生が前を向いて生きているのなら、インクルーシブ教育も上手くいくのかもしれないけれど。


もう皆、忘れちゃったのだろうか?

コメント

非公開コメント

教育の現場の負担は大きいと、メディアでも取り上げられていますね。昔に比べて、個々に応じた教育スキルを求められるようになったのでしょうか?

https://promotion.yahoo.co.jp/m/news/social_contribution/170411/
この記事を見て、言語教育支援の必要な親子がいることを知りました。日本語が分からない子どもは、就学時に困るだろうな、と以前から就学時の日本語教育は必要だと感じていましたが
よく考えれば、親も日本語が分からなければ、学校とのやり取りや、今後の子どもの進学時など、たくさん問題を抱えますね。

未熟児の場合、1年そこらの支援では足りない場合があり、長期にわたって支援が必要ですよね。
長期支援かつ効果がすぐに出るわけではないため
なかなか支援の有効性も認められないのでしょうか…。外国の方々とは違い、かなりの少数派ですし…。

私も息子にとって今必要なこと、出来ることを知りたくて、療育施設や、NICUでリハビリを担当して下さった理学療法士さんに相談してみたんです。
すると、うちの出生病院では、長期に渡りリハビリが必要な場合は療育施設などを紹介されるみたいで。
出生病院でのリハビリは、短期間かつ2歳頃までと決まっているらしく、1歳7ヶ月(修正1歳3ヶ月)だと、どうだろう?と心配されていました。
呼吸器疾患があり、在宅酸素もあるため、療育は3歳からと指示されているので、あと1年半余りをどのように過ごすのか。
やはり装具をつけての生活は、運動量も少なく筋力が落ちますし、制限もあります。
今後のリハビリ(発達も含め、股関節炎後の下肢)をどのように行うか、リハビリ分野のスタッフや、発達外来のドクター、療育施設のスタッフと相談しながら進めていくことになりそうです。
医療スタッフ任せでは何も進まないので、最近はこちらもしっかり主張するようになってきました。

Re: タイトルなし

もりかさん、コメントをありがとうございます。

はじめてコメントをいただいた時には、大丈夫かと心配しましたが、すごい!「進化」という表現がピッタリだと思いました。

紹介していただいた記事を読みました。教育現場は今、改革の荒波に揉まれているんです。私の子供が大学を受験する時から試験が変わりはじめるんです。特に英語が大きく変わります。「書く、聴く、読む、話す」がバランス良くできることが求められ、英作文など記述式も増えるそうです。(英語の「4技能」といいます)

入学者選抜改革における英語4技能の評価
http://4skills.jp/education/innovation.html

そのため、文科省は英語の先生に、英検準一級に合格するよう、指導しているんです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201610/CK2016103002000122.html

私はもっとアバウトに「TOEIC700点台ぐらい」でいいんじゃないかと思います。点数じゃなくて、使えるようにすればいいわけですから。 こういう具合に現場はとても混乱しているんです。教員の本音は「インクルーシブ教育」どころじゃないんじゃないでしょうか?

外国人が多くすむ地域は息子の社会の教科書にものっています。群馬県や静岡県の一部の地域では日系ブラジル人の方が多くなり、社会問題化しています。でも記事を読む限り、対策が追いついていないという感じですね。。未熟児の親が、日本語がわからないと、お子さんに影響が出るかもしれません。心配になりますね。

ところで周産期医療に関して、こういう取り組みが神奈川県であるそうです。
https://blogs.yahoo.co.jp/nicu_sp25/17935250.html

ただ私はこれで問題が解消されるとかというと、そうは思いません。退院したお子さんの状態が多岐にわたりますし、何度もブログで触れたように、現場の教員に余裕がない、ということもあります。医療機関が中心となって対策を考えても、(教育や地域などの)現場の実情には合っていないというか、理想というか、そんな感じがしてしまうのです。あと、都会で考えても。そもそも沖縄のように療育先がない地域は?いつまでも置き去りなの?と思いますし。

周産期医療に関わる医師の中には、「学校と話し合えば安心」みたいにアドバイスする方もいるようですが、話し合っても、教師にはやることがたくさんあるわけです。

私は夫が教員なので、はじめから学校にはあまり期待しませんでした。お願いしてもできないと思うからです。

もちろん未熟児の長期的な予後がまだわからないということもあります。とにかく自分で勉強をみることにしました。 実際に試してみて、期待していた以上の効果がありました。ですから「勉強」について相談されたら私は迷わず家庭学習をすすめるでしょう。

ただ、すべての方ができるのかどうか。例えば英語や数学は、得意な人じゃないと教えるのは難しいと思うのです。

あと、一番肝心なことが神奈川のプロジェクトには見当たりません。「発達障害とそうじゃない場合を、どうやって判断するのか」です。

だから成育に手紙を書いたんです。私に転送メールを送ってきたのは実はこの事業に関与している方なんですよ。

私が今一番心配しているのは、大学入試改革の影響です。ボディーブローのようにじわじわと影響を与えるかもしれないと思っています。

例えば、英語の試験に英語4技能が求められるようになると、小手先の対策では難しいと思うからです。マークシートのテストだと学力がなくても、得点に結びつく可能性があるからです。(「迷った時には、2番、3番を選ぶと、正解の可能性が高い」など)

それこそ小さな積み重ねをひたすら続けていかないと乗り越えられないと思います。ただし英語の早期教育をするべきなのかどうか。これはケースバイケースだと思います。一般的に未熟児は国語の力が弱いといわれています。第二外国語をはやくからはじめると混乱をきたすかもしれません。

あと体が小さく精神的にも幼い場合、学校生活そのものがストレスになっていることがあります。家でも「勉強」だと、生きていて楽しくないかもしれません。(実際に知り合いの未熟児のお子さんは、そんな風に育てられていました)

だからこそ後に取り戻せる遅れと取り戻せない遅れとを、どうやって見分けるか。ここがとても重要だと思うのです。

発達障害じゃないのに、発達障害だということで教育した場合(発達障害にされた場合も含む)どうなるんでしょうね。私には弊害があると思います。子供の人権という意味です。

ちなみに、成育の講演会では子供の人権についても触れていました。

当たり前だと思います。国はこれから移行期医療をすすめようとしているんです。未熟児は「お母さん」「お母さん」と母親が主役のようでしたが、子供はいつまでも子供じゃありません。いかに子供を自立させていくのか、が、これからの小児医療の課題のようです。

返信ありがとうございます。
びっくりしたのが、私も同じブログを以前拝見していました。ただ、なんというか、これでいいのかなーという感じがしていました…。
私の子どものように呼吸器感染症で頻回入院したり、別の疾患で身体に制限がかかったり、
低出生児に的を絞っても、幅広いため、息子の場合は当てはめて読むことも出来ません。

https://blogs.yahoo.co.jp/nicu_sp25/17866850.html
これを読んで、もし自分の子どもに
発達障がいだと思う、と言われたら動揺しそうです…。

別の記事の返信も読ませて頂きました。
私も、息子の担当医の論文を検索したことがあるのですが、ほとんど出てきませんでした。女医さんなので、苗字が変わった可能性もあります。
最近の発表論文は、新生児期の感染症についてのものでした。
出生病院で診てもらっている臨床心理士によると、
先生達の中でも、担当医は発達を丁寧に診てくださる方みたいです。どう丁寧に見られているのか、こちらとしては分かりませんが…。

病院側からこれまで言われたことを、療育のスタッフに言ってみたら「え、そう言われたんですか?」と不思議そうにされました。あまり助言をもらえないことなどを言うと、療育施設に相談に来てもらってもいいと言われました。病院からあまり指示がないのなら、リハビリなどどうしたらいいか?と積極的にきいた方がいいと説明されました。病院にプッシュして下さい!と言われました。

うちは1歳半発達検査がもうすぐですが、臨床心理士にきいたところ、今の状況で出来ないテストが多いので、遠城寺式の問診になるみたいです。また、検査の結果が一番重要なわけでは無いと説明されました。

-周りにいる医師や臨床心理士は、なんてアドバイスしたらいいのかわからないのかもしれません。もしかしたらはじめての経験なのかもしれません。-
と前に言って頂きスッキリしました。分からないからアドバイスもらえないのかな?と考えたらモヤモヤすることも減りました。

sakuraさんの経験談も読んでいて、たくさん参考になります。うちも母乳を早々とやめていたので、自分の頑張りが足りなかったんじゃないか?とか自分を責めがちでした。他の低出生児のお母さんの日常を聞くことで、なんだか安心する部分もあります。

それにしても発達障がいと診断を下すことは、烙印を押すことにも繋がりかねないと感じます。
自分は発達障がいだから出来ない…と逆に自信をなくしてしまう場合はないのでしょうか…。

いつもsakuraさんのブログを読んで、参考にさせてもらっています。東京に住んでいたら、本当に直接お話ししたいくらいですー。

Re: タイトルなし

もりかさん、ありがとうございます。

リンク先を拝見してビックリしました。

私への返信にだけ「あんまりまに受けなくていい」と書いたんでしょうか??もしかしたら相手の立場によって言うことが変わるのかなぁと思っていましたが…。

なんだか私はあの転送メール事件以来、新生児科の医師を信用できなくなりました。ニコニコして「大丈夫ですよ。順調です」なんて言っても、心の中では「診断名」をつけていそうな気がするからです。。

「発達障がいと診断を下すことは、烙印を押すことにも繋がりかねない」はその通りだと思います。

発達障がいじゃない子供を発達障がいだと育てたら、上手く成長していくんでしょうか??

こういうことって未熟児にはなぜか許されてきたみたいですね。子どものためにも、みえる形で議論してほしいですね。

Re: タイトルなし

あれからよくよくリンク先のブログを読んだら、結局、超低出生体重児はほとんど全員が発達障害だということなんでしょうか?神奈川県では、なんかそんな感じがしますよね。

未熟児は小さく産まれてきたのだから、発達にムラがあるのは当たり前だと思うし、体が小さく、弱いからいじめられる、と、私は思ってきましたが。この医師の考え方では、発達障害とは、発達にムラがあることをいうようですね。

私はそういうことで悩んできたんじゃなくて、いつ頃キャッチアップするのかが問題だと思ってきたんです。

神奈川県の取り組みを全国に広めたいみたいですが、正直、勘弁してほしいです。なんで医師(新生児科)が中心となって、教育問題まで決めていくのかよくわかりません。 図をみる限り、医師が司令塔という感じがします。

私がブログを通して伝えたいのは、就学以降の問題は、社会的支援に変えていかないと、うまくいかない、です。なんでうまくいかないかというと、転送メールに書かれていたような発達障害ではないからだと思ってきました。

実は発達検診医にも一度も、「障害」だと言われたことがないんです。友人の中には小児科医もいますが、誰にも言われたことがないですよ。

あの医師のように、手記を読んだ医師だけが、そう思うみたいです。

赤ちゃんの頃から息子をかわいがってきた別の医師には「僕は障害だと思わない。障害だと言われるようなところに行かなければいいじゃない」と言われたことがあるくらいです。

実は偶然なことに、ここに書いた医師が、その友人なんです。

私と窪田満医師とを結ぶ線 「その先生はもしかして窪田先生ですか?」 その2
http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-727.html

しかし神奈川では、「発達障害」ということなんですかね。。

今まで成育は厚労省直轄のナショナルセンターなのに、患者会も何もないと思ってきましたが、そんなことはないかもしれません。育児心理科をかえて欲しいと投書したら、本当に変えてくれたし、ベンゾジアゼピンも規制に動いてくれたし、感謝しないといけないと思ってしまいました。。