2017/07/04

鹿児島の心療内科 医師が既婚者であることを隠し患者と関係を持った? 〝性的ドクハラ″疑惑 その4

●被害を防ぐ手立てはあるのか

(※ スタジオに場面が切り替わる ゲストはこの問題を取材した医療ジャーナリスト伊藤隼也さん)
患者側が強い疑念を抱くことになった一連の問題を防ぐ手立てはなかったのでしょうか?


森さやかさん
改めてこの医師にかけられている疑惑をみていきたいと思います。


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鹿児島県内で心療内科などのクリニックを開いている40代の男性院長、この医師に対する疑惑は2つあります。1つ目は〝患者への性的言動疑惑″ということで、相談を受けた弁護士によりますと、10数人の女性患者に性的言動を行っていたということです。この問題に関しましては、弁護士は民事訴訟を起こす方針であるということです。警察に相談しているところですが、今のところ被害届けはまだ受理されていない状況だそうです。


そして2つ目は〝無診察診療″疑惑。県内に住む男性に対して診察をしないで勝手にカルテを作成して自宅に薬を郵送する。この件に関しては九州厚生局麻薬取締部が家宅捜索を行なっているということです。


様々なことに対し、この院長は「体調不良で療養しており、取材に応じることができません」という言葉を残しています。


●なぜ被害が拡大したのか 行政は実態把握をしない

小倉キャスター
「伊藤さん、心療内科というところは、精神的にもきつい患者さんが多いでしょうから、薬がなかったらどうしようもない、という人も中にはいると思うんですが、そういう人たちに対して、強い薬とか出したりすることもあるんですか?」



伊藤さん
「一部には、そういう被害を訴えている方もいらっしゃいします。ただ、密室のことですよね?僕が一番酷いと思ったのは、看護師さんを排除して、二人きりで密室で診療をしている。そうすると被害を受けた方は、訴えられない。もう、ずっと長いこと悩み続けてそれ自体深刻な問題ですが、なにより一番驚くのは、なぜこういうことが起きるかというと、外からの目が入っていないんです。(鹿児島・鹿屋保健所の場合)無床クリニックへの保健所の立ち入り検査は5年に1度だけなんです。実態把握をほとんどしていません。」



小倉キャスター
「無床クリニックというのは、入院などができないクリニックのことですね」



伊藤さん
「行政は今回の問題を徹底的に検証すべきですね。遺族は今日、鹿児島県庁で午後、記者会見される予定と伝っています。この問題を知事はしっかり検証すべきだと思います」



小倉さん
「自殺した方も、この医者の診療で色々とあったようで、そのためで自殺した可能性もあるということなんでしょう?」



伊藤さん
「それはまだ何とも言えません。」



●ドクターハラスメントとは

森本さやかさん
「医師と患者はお互いしっかり話し合わなければならないんですけれども、最近よく耳にするのがドクターハラスメントという言葉です。やはり、医師の方が上の立場になってしまって、患者が何も言えない状況が生まれているですね。


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(日本精神神経科診療所協会 三木和平理事による)
〝脅し″
どんなことがハラスメントなのか、まず、「もう診ない」「薬を出さない」という〝脅し″。患者からすると、「もう診てもらえなくなるかも」という不安が起きるかもしれません。



それから〝セクハラ″
さらには〝傷つける言葉″
「素人に話しても時間の無駄」
「そんな顔をしているから病気をつくるんだよ」
などと言われたら患者は傷つきます。



もちろん、医師というのは、二つの心得があります。
ちゃんと丁寧に説明をすること。
そして、患者の害になることはしない。



もちろん多くの医師がこれを真面目にやっています。ただ、一部、こういったドクターハラスメントをする医師がいるのも事実です。」


小倉キャスター
「本来、医師も患者も対等な関係でないといけないと思うんだけれど。」



コメンテーター 古市憲寿さん(社会学者)
「こういう話は過去のことかと思っていましたが、僕の身近でも最近ありました。本人が耳が聞こえないと思ってお医者さんがすごく残酷なことを言っちゃったりとか、セカンドオピニオンなんて意味がないんだよって言っちゃったりとか、結構そういう話を身近で聞きました。未だにこういうことがあるんだな、とびっくりしました。



コメンテーター 新妻聖子さん(歌手)
「今回は心療内科なので、患者さんがもしかしたら、通院していることを隠しているかもしれません。色々なことを考えると、今回のことはすごく卑劣だなって思います。」



●ドクハラの防衛策は?

小倉キャスター
「被害を被ったら、我々はどのように対処すればいいんですか?」



伊藤さん
「まず、1人じゃないから周りに説明して味方をつくる。そして行政には実はこういう問題に対応する医療安全支援センターという場所が全国に380箇所あります。例えば、東京都には患者の声窓口というところがあります。こういう所に、勇気を持って、秘密は守られる前提で動いていますから、是非、声をあげてほしいですね。


◇  ◇  ◇
患者の声相談窓口 東京都福祉保健局

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◇  ◇  ◇


そしてもう一つ、重要なのは、解決しないケースもあるんです。必ず、メモを取ってさらに返事をもらうことですね。密室の診療がまだまだ行われていることもあるので、患者さんは必ずメモをとるということが、日記と同じで後で重要な証拠になりますので、是非そうして下さい。」

コメント

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No title

ドクターハラスメントはすべてのハラスメントと同じく、支配被支配の関係として発生しますよね。
医者と患者は支配被支配になりやすい、あるいは、支配被支配を免れない関係性?

そして医者は支配する者である自分、を当たり前に思っていて当たり前すぎて意識もしていないかと。
基本エリート、経済的に悪くない家庭に育ち、優等生から先生呼びの職業、
支配欲以前に支配者である自分が当たり前という感じ(私見です)。

以下、ジェンダー部分。

医者の多くが男性、看護師や医療事務の多くが女性、
ここでも職業と性別の二重の力関係があり、
医者男性、患者女性、では言うまでもない。

性別が逆なら被害はゼロとは言いませんが、
同じ規模で起こすことはないだろうしできない。
女性から、いわゆる「関係を持つ」を獲得対象にすることはまずない。

Re: No title

> 女性から、いわゆる「関係を持つ」を獲得対象にすることはまずない。

今回の鹿児島の事件は、この言葉が当てはまりますね。
裁判が東京だったら、傍聴に行きたいですが鹿児島は遠いです。

精神医療では被害を訴えても特別な事情があるため(通院を隠している場合がある)
なかなか救済されません。

被害者の多くは「サイエントロジー」に頼ることが多いのです。

私も知り合いの医師に「被害者の団体の中には、サイエントロジーの人たちがいるじゃないか」
と批判されたことがあります。

いやいや問題の本質は、そうじゃないと私は反論しました。

被害者が頼れるきちんとした組織がないことが問題だ、
それはずるい議論のすり替え、逆差別だと怒ったら、黙ってしまいました。

サイエントロジーというのは、問題を先送りにする言い訳だと思ってきましたが、
とうとうこんな酷い事件が起きてしまいました。
女性としてショックですし、自分の子供を行かせたくないです。
被害者が相談しても、すぐに救済とはなかなかいかないから、信用できないのです。

東京都などの行政も、危険を把握していません。
今、学校では子供にカウンセリングなどを盛んにすすめています。
いじめ防止対策の一つになっているからです。

この事件の真相が書いてあります。

精神科医が患者に手を出すということ
https://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/56397240.html斜体の文

唖然茫然 かつ氷山の一角

リンク先と関連記事を読みました。
酷い。
同時にまた、程度はここまででなくても類似のことは広く行われていそうで、暗澹とします。

Re: 唖然茫然 かつ氷山の一角

そうなんです。

成育に要望を送ったのは、この週刊誌の記事になった事件を知ったからです。
覚えていますか、セレブバラバラ殺人事件?
検察側の鑑定医ってこのような方だったんですよ。

◇ ◇ ◇
歌織被告は「心神喪失」検察側鑑定医に「カルテ改ざんの過去」 サンデー毎日(2008年3月30日)より一部抜粋
http://sakura4747.blog.fc2.com/blog-entry-113.html
話は02年12月3日にさかのぼる。千葉県市川市の国立精神・神経センター国府台病院の診察室で、精神科の男性医師と女性患者が二人だけでむきあっていた。

「たたいてください」

女性の訴えに、医師は女性の左ほほを平手で強くぶった。痛みで呆然とする女性に向かって、医師はこう話しかけた。

「悔しいか」

「先生、耳が聞こえません」

「耳が聞こえないなんて、ベートーベンだな」

さながら愛と憎しみであふれる昼ドラのワンシーンのようだが、実はこのやり取りは東京地裁の民事裁判で認定された医師による患者暴行シーンなのだ。
◇  ◇  ◇

記事に出てくる、ptsd治療の権威と私の元主治医は研究者仲間でした。

記事を読む限り、「疑似恋愛状態」に持ち込んでいたんでしょうね。
ずさんな研究というほかありません。

患者を殴るのが治療の一環もありえないけれど、
カルテの改ざんを裁判長に咎められた方を庇うなんて、信用できません。

知った時には呆然としました。
普通の業界ならまずないことですからね。

こういうことをウヤムヤに終わらせるから
鹿児島の事件のような大問題に発展していったんでしょうね。

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こちらこそ、ありがとうございます。

私は2年前に、お目にかかったことがあるみたいです。

あの時、あの会場にいらっしゃったんですね。

あれからーーー

頑張っていらしたんですね。

テレビをみた時にびっくりして、
これはなんとしても広めないといけないと夢中で文字に起こしました。

テレビ局にも、継続的に取り上げて欲しいとお願いしました。
私も、似たような経験があるから、とても人ごとではなかったんです。

だからこれからの報道に注目しています。
ずっとブログで取り上げていくつもりです。

もともと亡くなった方のために、このブログを作りました。
死を無駄にしたらいけないと思うからです。

このブログは、「天国に届くといいなぁ」という名前です。
今日は七夕ですし、亡くなった方がどこかでみていて、
つないでくれているような気がします。

ありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

私の身近な話でも、精神科に付属するディケアのスタッフが、ディケアに通う患者に手を出したのは聞いたことがあります。それもお互いに既婚者だったと…。ただ患者の方は薬を服用しており、いつもフラフラで精神的に不安定なのがすぐ分かる女性でした。
治療の場が、マイナス要因を抱えている場合もあると知り、私は寝耳に水でした。

Re: タイトルなし

実は私も同じようなことがあったんです。。
ここまでひどくなくても、意外と少なくないみたいですよ。

診察室で…その後、メールで…というところがそっくりで、人ごとだと思えませんでした。

成育の育児心理で強い向精神薬を出されたため、
「薬では解決しないのに」と言い合いになりました。
すると、元主治医は「私の治療方針に逆らったんだから、
もう来ないで」と言うのです。
その時、自分の都合がいいように診断名も2回も変えてしまいました。

さすがに「やり方がひどいな」と思いました。

自分からすすんで精神科に行ったわけでもないのに、
気がつけば、薬に依存ができてしまって、簡単には断薬ができません。
その医師は、いつも同じように治癒させなかったのか、
副作用のことを詳しく知らないみたいでした。
だから当然のように、断薬の指導もできないみたいで、全く話になりませんでした。

それで街のクリニックで断薬指導できるところを探したのですが、
これがなかなか見つからないのです(泣)。

一年後だったと思うのですが、「うちにおいで」と声をかけてくれた医師がいて、
よろこんで行ったら…。

結局、市内の胃腸クリニックの先生に泣きついて断薬指導していただきました。
先生は最初、「僕は自分で処方した向精神薬の断薬しかしない」と断わったのですが、
かわいそうだと指導してくれたんです。

だから番組を見た時に、怖くなりました。

なんか似ている、運が悪ければ私も…死んでいたかもしれないと思いました。
それくらい、患者にとったらいきなり薬を切られることは、ショックです。

成育も、ナショナルセンターなのだから、
簡単に向精神薬を出さないで欲しいですし、
出すならちゃんと最後まで指導できる医師を育成して欲しいです。

胃腸クリニックの先生にはお世話になって、今でも感謝しています。
あの先生のおかげで、元気になりすぎて、最近病気になりません。
お礼が言えないのが心苦しいです。

でもまあ、医師と患者という関係は、本来、こういう関係であるべきだと思います。